今年6月に公開され、そのバイオレンス描写が話題になった北野武監督(63)の「アウトレイジ」の続編が作られることが分かった。題名は「アウトレイジ2」。所属事務所のオフィス北野が発表したもので、北野監督の作品としては初めての続編となる。
関東の巨大暴力団組織の権力闘争を描いた「アウトレイジ」は、過激な暴力シーンや拷問シーンが多いため映倫でR15+指定を受け、第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式参加したものの、上映会場ではブーイングや退席する観客が相次いだ問題作だ。
それでも、今年6月26日に全国公開されるや、男性客を中心に動員約60万人、興行収入約7億5000万円の好成績を上げた。これに映画興行関係各社が満足したうえ、共同配給会社のワーナー・ブラザースや製作各社が合意して続編製作が決定した。
初の続編・連作となる北野監督は「アウトレイジ」について「キャストがピタッとはまったし、面白い映画に仕上がったと思う」と自己評価。さらに「でも細かく分析すると出来は合格点ギリギリ。自己採点すると60点だな。より面白く、より楽しめる、より完成度の高いエンターテインメント作品にできたはずだ。この思いを『アウトレイジ2』にぶつけるよ」と新作への意欲をコメントしている。
オフィス北野によると、前作の正続編になるが、ストーリーやキャストなどは全く未定。平成23年秋の公開を目指して製作準備を進めているとしている。
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