Кудрявка(クドリャフカ)
スプートニク1号の打上げの1ヶ月後である1957年11月3日にスプートニク2号が打ち上げられた。
スプートニク2号は生物を宇宙へと連れ出すことを目的とし、搭乗席(気密室)が備えられた。このため本体の重量は1号と比較して約6倍の 508kg となった。
史上初の宇宙船クルーとして“クドリャフカ”(日本語では「巻き毛ちゃん」という意味)という名の雌の犬が搭乗し、人類に先がけて宇宙を旅することになった。研究者達には“ライカ”、アメリカなど西側諸国では“マットニク”などのニックネームで呼ばれていた。
当日の候補には3頭いたが、この犬を選びだすとき「ロシア原産の犬であること」、「見栄えのするかわいい犬であること」、「健康であり、かつおとなしいこと」を念頭に置いたとの説もある。
また、この犬はもともとは野良犬だったという噂もある。
クドリャフカは、10日分のみの酸素と食料を積んだスプートニク2号で、人類の憧れである宇宙へ旅立った。
最初から帰り道のない旅だった。