Audi好きな方
A5スポーツバックに興味のある方、購入検討中の方、情報交換しませんか?
■コンセプトは“3 in 1”
欧州で2009年9月にデビューした「A5スポーツバック」が、日本に上陸した。クーペ、カブリオレに続く、第3の「A5」は「クーペのスタイリング」「ワゴンの機能性」「セダンの居住性」の3つのニーズを1つのボディで実現(プレスリリース)した“4ドアクーペふう”5ドアハッチバックである。概要については既報のとおり。
ボディサイズは全長×全幅×全高=4710×1855×1390mmで、ベースとなった「A4セダン」よりやや長く低いシルエット。ホイールベースはA4セダンと同じ2810mmとなる(A5は2750mm)。
流麗で伸びやかなシルエットが印象的なボディデザインは、A4よりAピラーを前進させ寝かせることで、ハッチゲートのあるCピラーまで伸びやかなルーフラインが描かれる。サッシュレスの4枚ドアによって構成されるウィンドウグラフィックにも、前後に細長く見せるようなデザイン処理が施されている。
4人乗りとなる室内は、居住性もA4セダンとほぼ同等。全高はA4セダンより50mm低いものの、リアシートの座面を低く設定するなどして、空間が確保された。
リアハッチゲートを開けてアクセスする荷室は、通常状態で480リッターと「A4アバント(同490リッター)」なみ。さらに6:4分割可倒式のリアシートを倒すことで980リッターにまで拡大。1750mmまでの長尺物も積載可能となる。
■燃費は12.0km/リッター
今回日本に導入されたのは、2リッター直4ガソリン直噴ターボエンジンを搭載する「2.0TFSIクワトロ」のみ。可変バルブリフト機構「アウディバルブリフトシステム」を採用し、最高出力211ps/4300-6000ropm、最大トルク35.7kgm/1500-4200rpmを発生。トランスミッションは7段の2ペダルMT「Sトロニック」が組み合わされ、お得意のクワトロシステムで4輪を駆動する。
先日マイナーチェンジされた「Q7」同様に、制動・減速時のエネルギーをバッテリーに蓄積するエネルギー回生システムを採用。燃費向上に貢献し、カタログ燃費は12.0km/リッター(10・15モード)と記される。
シャシーの基本構造は「A4」と同じで、サスペンション形式は前5リンク/後トラペゾイダルを採用。
ダンパーの減衰力やトランスミッションのシフトプログラム、エンジンレスポンスを任意に調整できる「アウディドライブセレクト」や、可変ステアリングギア比の「ダイナミックステアリング」がオプションで用意された。
最新世代のMMI(マルチメディアインターフェース)やHDDナビゲーションシステム、10スピーカーのオーディオシステムやiPodなどのミュージックプレイヤーが接続できるAMI(アウディミュージックインターフェース)は標準装備される。オプションでは、ガラスサンルーフやバング&オルフセンサウンドシステム、駐車をアシストするリアビューカメラ付きのAPS(アウディパーキングシステム)に加え、後方からの併走車を感知してドライバーに伝える「アウディサイドアシスト」などが装着可能。内外装をスポーティにしつらえ、専用のスポーツサスペンションが与えられる「S-line」パッケージも用意される。
ハンドル位置は右のみとなり、価格は575.0万円。2010年の目標販売台数は1000台で、A5シリーズ全体の過半数を見込む。
■20台限定の特別仕様車も
A5スポーツバック発表を記念して、特別仕様車「A5スポーツバック エクスクルーシブ リミテッド」も同日発売された。
ボディは特別色となるスズカグレーメタリックにペイント。インテリアには、ブラックとアラバスターホワイトの2トーンとなる「エクスクルーシブライン」レザーシートが奢られる。さらに、S-lineエクステリアパッケージと、20スポークデザインアルミホイールで化粧が施されるほか、14スピーカーとなるバング&オルフセンサウンドシステムも特別装備される。
価格は751.0万円で、20台限定で販売される。