ゴッドファーザー・オブ・R&B"とリスペクトされるジョニー・オーティスの息子。恵まれた音楽的環境に育ち、父親の血を濃厚に受け継いだだけあって、ティーンエイジャーの頃よりプロの音楽活動を開始し"天才ギター少年"と世間を騒がせた。そしてロック畑のアル・クーパーのバックアップもあって69年にデビュー。アルバムを出すたびに成長を遂げていき、70年代の中頃にはマルチ・インストゥルメンタリストとしてスライも顔負けのファンク・サウンドを展開する。が、才能に比例して成功を収めるというわけにはいかず、人気的にはイマイチ。「Strawberry Letter 23」をブラザーズ・ジョンソンがカヴァーしてヒット・チャートのNo.1に輝くなんていうこともあったが、結局は父親のジョニー・オーティス・ショウでのギタリストに甘んじることとなった。
しかし90年代に入ると、クラブDJたちによって彼の作品が再発見されることになり、人気が再沸騰。01年にはデヴィッド・バーンのレーベル<ルアカ・バップ>から74年に録音されてお蔵入りとなっていた『Inspiration Information』が発掘され、若い音楽ファンの間でも話題になった。トータスやハイ・ラマズなどポスト・ロック勢からも熱い支持を受けている。