SQL Server 2008は第3世代のデータベースサーバ
現在SQL Serverには3つの世代が存在します。
第1世代に当たるSQL Server 6.0および6.5はSybase SQL Server 4.2をベースとし、マイクロソフトが独自機能を加えた製品です。第2世代ではSQL Server 7.0においてリレーショナルエンジンの再設計とETL、OLAP機能の追加を行い、SQL Server 2000においてSQL Server 7.0をベースに64bit対応、データマイニング機能の追加などの機能強化を行っています。
第3世代に相当するSQL Server 2005では“Your Data, Any Place, Any Time”をコンセプトに、可用性向上、セキュリティ強化が行われました。
SQL Server 2008はSQL Server 2005をベースとした機能追加、改善が行われているため、この第3世代に属しているといえます(表1)。
表1 SQL Serverの変遷
第一世代 SQL Server 6.0/6.5
第二世代 SQL Server 7.0/2000
第三世代 SQL Server 2005/2008
■SQL Server 2008の特徴(1):2005ベースの改良
SQL Server 2008には、大別すると以下の5つの特徴があります。本セクションでは1について述べます。
次のセクションで2から5について記述します。
さまざまな実績のあるSQL Server 2005をベースに開発
コンプライアンスソリューションの実装
サーバ統合シナリオへの対応
大規模データウェアハウスへの対応
ビジネスインテリジェンス基盤の強化
SQL Server 2008はミッションクリティカル領域やビジネスインテリジェンス領域でさまざまな実績を持つSQL Server 2005をベースに開発が行われています。SQL Server 2008では開発プロセスが変更になっています(図2)。
以前はソースコード全体に手を加えていましたが、SQL Server 2008では機能ごとに開発チームが発足し、開発・テスト実施後、メインラインと呼ばれるコードに機能が追加されていきます。
この開発プロセスにのっとることで、メインラインでは高い品質が保たれます。CTPリリースを利用するユーザーにとって十分にテストされた新機能のみを評価できることは、致命的なエラーが少ないため、大きなメリットとなります。
参考)
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