どうも、満州モノ、馬賊モノ、大陸雄飛モノの本が大好きな者です。馬賊小説が好きな方、満州に興味を持たれている方、大陸に夢を馳せている方、この本は一読の価値ありです。破天荒な馬賊モノにはあらず。また卑屈でジメジメした満州モノにもあらず。草創期明治日本に生まれた筆者が日清日露の両戦役で世界の列強の仲間入りを果たしてゆく日本の歴史の裏面にあって悪戦苦闘した姿は必見です。同時に当時の大陸における日本人社会を克明に描き出した本はまとまった物としてはこれが一番のものだと考えています。
この本の名をはじめて聞くという方、読んだことがあるという方、既に愛読書のひとつとなっているという方、この本の批評なら私の右に出るものはいないという玄人の方、ぜひ参加をお待ちしています。