社員・派遣切りや,
労働者に対する企業側の無情な解雇が問題視されているこの時代に
「底冷えの工場(こうば)から」
という昔の歌が注目を集めています
社員・派遣切りによって仕事をなくした人・
会社を理不尽な理由でやめさせられた人・
現在も会社でひどい仕打ちをうけながらも
自分の大切なものを守る為に必死に耐えている人
この歌を聞いて,絶望の淵から一線の光を見い出し,
少しでも励みになれたり・
職を奪われて無一文になってしまった方々を少しでも元気づけれたら・・・
という思いからコミュを立ち上げました
−歌詞−
「底冷えの工場から」
底冷えのする工場のかげで
おれは一人穴を掘る
電気技術のこのおれが
なんで穴掘りさせられる
業務命令は絶対などとおれの仕事を取り上げた
穴を掘れというのなら
地球の底まで掘ってやる
掘り抜いた穴から
青空がのぞくまで
底冷えのする工場のすみで
私は今日もトイレのそうじ
部品検査のこの私
机も椅子もうばわれて
課長がでてきておどしをかける
おまえは邪魔だやめてゆけ
そうじをしろというのな
ら
社会のよごれもふいてやる
かがやく日本のあしたが見えるまで
底冷えのする工場から
さびしく去った仲間たち
家族かかえてさむ空に
いまごろ何をしているだろう
希望退職150人
切り捨て御免の人べらし
たたかう心はくじけない
はたらく仲間を胸をはれ
底冷えの町に太陽がのぼるまで
この歌は・1978年−
埼玉県のある工場で
150人の大量解雇とそれに抵抗した青年グループの中の27歳の男性を
製造ラインからはずしてグランドの穴掘りに、
25歳の女性を便所掃除にまわすという,
非道極まりない業務命令の撤回を工場に求めた事から
その当時のある方が作詞作曲しコンサートなどで歌っていた曲です−
この曲をテレビ関係者が
東京のうたごえ喫茶
『家路』で聞いて、
今の時代にぴったりの曲だから紹介したいということで取材を受けた事から注目を集めました−
78年当時は、4年続きの円高不況の中で
『減量経営』の名のもとで労働者の大量解雇が全国で行われ、抵抗する労働者には非人道的な攻撃が加えられていました−
そして,自分も同じ経験をしました
こういう歌が、辛い思いをしている多くの方に広がって
少しでも力になれたらといいなぁと心から願っています
みなさん 共に企業に臆する事なく,
前向きに頑張っていきましょう