田中優著の「日本の電気料金はなぜ高い」という本がある。
2000年の7月に出版されたものだからちと古いのだが、
日本の電気事業の問題点を明確に捉えている本なので紹介したい。
とはいっても、すでに廃版になり、新書を買うのはほとんど不可能な
状態になっている。
私は図書館で借りて読んでいます。
大見出し〜主要な小見出しの紹介だけします。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「日本の電気料金はなぜ高い/田中優」
はじめに
「揚水発電ダム」とは何か
第1章 失われ行く風景
☆ダムに沈められる聖地・西が洞
☆汚される「流れる宝石」
☆ダムに消されようとしている二万五千年前からの遺跡
●不合理な多目的ダム
☆失われる「村」の人間関係
●地域でダムに反対するということ
第2章 ダム固有の問題点
☆揚水発電ダムと普通のダムの違い
☆「ダム決壊」という悪夢
●中国でのダム災害
☆新潟市民の命を賭けたダム工事
●奥只見ダムの悪い予感
●誰が責任を取るのか
☆ダムに消される生命
☆砂に埋まっていくダム
●堆砂率の問題
●ダム下流の水質問題
☆ダムが地震を誘発する
●イタリア・バイオレントダムの事例
●日本でのダム誘発地震
☆「ポークバレル(塩漬け豚肉の樽)」のご馳走
●アメリカの「キャッシュレジスターダム」
●揚水発電という名の和製ポークバレル
第3章 揚水発電ダムはなぜ必要か
☆なぜ高い?水力発電
●コストのからくり
☆揚水発電ダムが必要になる理由
一、夜間の余剰電力の有効活用
二、午前中の急激な電力消費の立ち上がりに対応する
三、昼休みの急激で一時的な電力需要の減少に対応する
四、夏季、平日、午後3時頃のピーク需要に対応する
五、万が一の電源喪失に備えて電力の備蓄をする
●ピークとボトムのためにある揚水発電
第4章 エネルギー問題? いいえピークの問題です
☆発電所は足りないか
●過剰な「供給責任」
●負荷率を北欧並みにする
☆誰が電力需要を作り出しているのか
●電力契約と料金負担の仕組み
●産業向け電力対策の重要性
☆私たちのライフスタイルが悪いのか
●解決に向わない「一億総懺悔」論
●ピークを作り出す電気料金
●ムダと嘘の「ベストミックス」
第5章 電力問題の地殻変動
☆終わり始めた原子力・揚水発電ダム開発
●地域独占の崩壊
●電気料金に向けられた産業界の怒り
☆総括原価方式
●電気の原価と報酬利益との関係
●「穴」だらけの原価システム
☆個別原価配分
●電気料金の出口システム
●「電気料金」が「電灯料金」に近づいた理由
●「二:一:一法」の問題点
☆電気料金を高くした揚水発電所
●電気料金全体の値下げを阻んだ悪循環
●産業を「自家発電」に追い込んだ理由
●「電気料金」をどうすべきか
第6章 雨水の一滴から大河に
☆DSMによる解決
●オンサイト発電が電力会社を駆逐する?
●「増やす」投資から「減らす」投資へ
●DSMから「未来型電力マネージメント」へ
☆エネルギー自給と「浄電器」
●審議会が認知した電力会社の「高コスト構造」
●エネルギーを「質」で使い分ける
●家庭でエネルギーを自給する
●自然に暮らすための構造変革
☆自然エネルギーの潜在能力
一、水力
二、太陽光
三、風力
四、バイオマス
●自然エネルギーは「可能性の問題」ではなく「選択の問題」
☆滅亡と引き換えの電気か、別の可能性を求めるか
●「パワー(電気)・ロンダリング問題」
●環境税の重要性
☆高くない自然のエネルギー
●売電価格のからくり
●自然エネルギーの採算性
☆「大きな解決策」から「小回りの効く解決」へ
●一滴の雫から
●自然エネルギー疑問派への反論
☆解決への道筋
●公平・平等な電力売買
●環境コストを含めた市場作り
●私たちの手中にある未来
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
このコミュニティでは、
田中優氏著の「日本の電気料金はなぜ高い」の内容紹介と
日本の電気料金が海外と比べて高くなっている理由や
安いと言われている原発の単価の本当のところはどうなのかなど、
情報交換して行きたいと思っております。
トピ「本文掲載」にて田中優氏著の「日本の電気料金はなぜ高い」の本文を
順次紹介していきます。
http://
トピックの作成権限を管理人のみとしておりますので、
欲しいトピックなどございましたら、お手数ですが管理人までメッセ下さい。
困ったときには