おままごとや鬼ごっこ、かくれんぼや縄跳び、等々、幼い頃の楽しい日々はとうに過ぎ、いつしか人はいろんなことを考え悩む年頃へと成長していく。
何か特定の理由があってのことではないのだと思うのだが、10代のある時期、苦しい時代が訪れて、結果、「どうして生まれてきてしまったのだろう」と思い、苦しむ。
芥川龍之介の短編小説『河童』には、河童の父親がおなかの中にいる子供に向かって生まれてきたいかどうかを確かめるシーンがありますが、もしもそう聞かれた場合、自分はなんと答えるか。
苦しかったあの頃なら、きっと「生まれてきたくありません」と即答したに違いないと思うのだが、こうして齢を重ねてきてはっきりとわかったことがあります。
それは「人はこの世に肉体を伴って生まれてくることで、その人にしか体験できない経験を経てそれぞれの悟りを得るのだ」という思いでした。
この思いは2007年の夏、翌年還暦を迎えるにあたって、魂と肉体との関係が自分なりに理解できたときに、より一層鮮やかに脳裏に刻まれたことではありまして、そういった思いの集積を紐解いていきたいという願いのもと、このコミュニティを作成するに至った次第です。
ですので、参加者の方のご意見はありがたく拝聴いたしますが、とりあえずは自らの立ち位置と思いの集積を吐露するところからはじめたいと思いますゆえ、トピック作成は管理人のみに限定ということでご容赦のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
※1973年のこの日に亡くなった父と、いまでも私の中に生きている命日を持たない存在の母へ、感謝と愛を。。。