諸君 私は兵法が 好きだ
諸君 私は兵法が 好きだ
諸君 私は兵法が 大好きだ
『孫子』が好きだ 『呉子』が好きだ 『尉繚子』が好きだ 『六韜』が好きだ 『三略』が好きだ 『司馬法』が好きだ 『李衛公問対』が好きだ 『戦国策』が好きだ 『百戦奇略』が好きだ
平原で 街道で 凍土で 山岳で 海上で 城砦で 泥中で 湿原で
この地上で行われるありとあらゆる合戦が大好きだ
轡をならべた騎馬隊の一斉突撃が 轟音と共に敵陣を突き崩すのが好きだ
馬上槍の一撃で地に叩きつけられた雑兵が 蹄で踏み砕かれた時など心がおどる
弓兵の操る 幾重もの連弩が 敵戦車を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて 矢達磨になった戦車から飛び出してきた敵兵を 長弓で射殺した時など 胸がすくような気持ちだった
槍先をそろえた槍兵の横隊が 敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の徴発兵が 既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など 感動すら覚える
敵前逃亡の不心得者達を 断頭台に跪かせる様などはもうたまらない
泣き叫ぶ反間達が 私の降り下ろした手の平とともに
金切り声を上げる陣太刀に ばたばたと斬首されていくのも最高だ
哀れな雑兵達が 粗末な竹槍で 健気にも立ち上がってきたのを
大業物の長巻が 部隊ごと真っ二つに裁断した時など 絶頂すら覚える
伏兵の出現に 滅茶苦茶にされるのが 好きだ
必死に守るはずだった忠臣が蹂躙され 「ジャーン!ジャーン!ジャーン!」の効果音とともに「げぇ!」とばかりに殺されていく様は とてもとても悲しいものだ
攻城側の物量に 押し潰されて干殺されるのが 好きだ
押し寄せる水流に追いまわされ 井蛙のように狭い城内を這い回るのは屈辱の極みだ
諸君 私は合戦を 地獄の様な合戦を望んでいる
諸君 私に付き従う兵法研究会諸君
君達は一体何を望んでいる?
更なる合戦を望むか?
情け容赦のない 糞の様な合戦を望むか?
刀槍干戈の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な合戦を望むか?
「合戦!! 合戦!! 合戦!!」
よろしい
ならば合戦だ
我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で何世紀もの間堪え続けて来た我々に
ただの合戦ではもはや足りない!!
関ヶ原を!!
天下分け目の関ヶ原を!!
我らはわずかな弱小サークル 十人に満たぬカルト集団に過ぎない
だが諸君は深謀遠慮の 名軍師だと私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総勢百万を指揮する兵法集団となる
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を 思い出させてやる
連中に我々の刀刃の響きを思い出させてやる
天と地とのはざまには奴らのミリタリー知識では 思いもよらない計略があることを思い出させてやる
壮大な歴史に裏打ちされた三十六計で世界を燃やし尽くしてやる
「兵法研究会大元帥より 全軍へ」
第二次天下三分の計 状況を開始せよ
征くぞ諸君!
というわけで。
我々は『孫子』『呉子』などの兵法書を中心に東洋古典への理解を進めるとともに、わが国の古流武術の研究などを行い、総じて現代でも使える生きた伝統を体現していこうという和やかでアットホームなサークルです。
こう書くと一見堅苦しく、また難しいものと思われるかもしれませんが、初心者でも馴染みやすい空気で、それぞれが得意分野を教えあうような暖かい義兄弟ライフをモットーに活動しております。
まだ出来たばかりで活動もあまりできていない状況ですが、これからの発展にご協力ください☆
現役職
総裁 鈴木雅楽介
総参謀 アカギツネ
内務卿 始暗亭如水
外務卿 えんず
編集長 水の人
皇帝 T島王子殿下
※下克上及び謀反により序列が変化する可能性があります。目安として活用ください。