日本ではマニアックな人間の間でしか評価されていないRobbenFord ロベン・フォード(G)とMarkFord マーク・フォード(B・Harp)兄弟によるThe Ford Blues Band。
マニアックな人間の間でしか評価されていないという点では、米国のAllman Brothers Bandと同じ道を歩んでいます。
90年代から活動し、ポール・バターフィールドやマイク・ブルームフィールドをトリビュートしたアルバムを数多く出し、エッジの立ったロックテイストのブルースを演奏させたら、右に出るバンドは他にないでしょう。彼らがこれまでに出したアルバムの中にはあのオールマンブラザースの名曲One Way Outも収められています。彼らのアルバムにおける選曲、構成はともに近代最高のレベルといっても過言ではないでしょう。
悲しいことに女性には理解しがたい非常にテクニカルなバンドであるため、日本をはじめ、世界での人気はいまひとつではありますが、近年衰退の一途にあるクラシックロックやサザンロック、ハードロックファンが切望していた驚異的パフォーマンスのバンドだと思います。
特にポールバターフィールドの"WorkSong"をトリビュートした楽曲は、もはや本物以上の迫力とドライブ感で他の追従を許さない出来上がりでした。
このバンドの魅力はなんといっても、Markのハープから始まり、右からVolkerのテクニカルなギター、左からRobbenの滑らかで熱いギター、そして力強いピアノ。こうした一流の面々が惜しむことなく、絶妙なやりとりで息つく間もなく、楽しんで演奏しているところなのです。
どのアルバムを聴いても、いつも軽快な疾走感にあふれ、職人的な演奏を聴かせてくれます。
1994年の4枚目のアルバムHotshotsでは、ギターのScottyJohnsonが、John Wedemeyerに代わる4代目ギタリストとして、若々しく軽やかで切れの良いギターを弾いています。
1993年のドイツブルースフェスでのライブでは、前任John Wedemeyerのワイルドなギターと、Andyの壮絶なハープと歌のうまさに圧倒されました。
さあ、このコミュニティを通じて素晴らしきThe Ford Blues Bandを日本に広めようじゃないですか。