特定非営利活動法人「日本箸道協会」(NPO法人)
箸道心得十か条
一. たかが箸、されど箸、箸使いにその人の生き様が表れると心得よ
二. 食事はおいしく・楽しく食べてこそはじめて栄養になる
三. 箸は自らの手であり指であり魂である
四. 箸は食べるための道具にあらず、心をつなぐ橋である
五. 食眼力を鍛えよ
六. おいしさを感じるために心豊であれ
七. 「箸はHashi Chopsticksではない」・・・箸は日本人の誇りであり、文化であり、魂である
八. 大地のめぐみ、人の心、あらゆるものへの感謝の気持ちを忘れるな
九. 食は生きる源泉。そして、箸は食のタクトである
十. 人は生きるために食べる、と同時に食を通じて生き方を学ぶ
日本の箸食文化は1400年以上の長い歴史を持ち、その間日本独特のものを築いてきました。箸は、日本以外でも使用されています。しかし、箸に、男性用女性用、大人用子供用、お客様用家族用、取り箸や衣箸といった目的別の箸があるのは日本だけです。みそ汁やお吸い物のような料理も、スプーンや匙を使わずに箸でいただくのは日本だけです。この伝統ある食文化を理解し受け継ぎ伝えることは、まさに日本人の心を理解することであり、これを私たちは「箸道」と名づけました。
この「箸道」とは箸食文化を理解し実践することを通して、自分自身を高めていくこと、つまり人間修養をしていくことを目的としています。箸に「道」をつけることで、武士道、柔道、剣道、華道、茶道、香道、相撲道と同じく、技術だけでなく人間修養の場と考えようというものです。箸道の考え方を反映する七つの語 仁・義・愛・智・礼・健・雅を箸道の七道と呼びます。 箸道とは、「いただきます」「ごちそうさま」の気持ちを大切にすることです。言い換えると、自然の恵みに対する感謝の気持ちや人々に対する感謝の気持ちを大切にし、それらをあらゆる場面で実践の基本とすることです。
西暦608年小野妹子が帰朝する時に同行した隋の使者に対し、聖徳太子が中国式の接待を行いました。 その時、我が国においてはじめて会食の場で箸が使用されたといわれています。 今年でちょうど1400年目にあたります。その記念の年に、箸食文化の研究・実践を通じて、品格ある人材を育成すること及び食事の大切さや楽しさ、日本の箸食文化の素晴らしさを日本から世界へそして次世代に伝えることを目的として、「特定非営利活動法人日本箸道協会」は、有志により設立されました。
目的
特定非営利活動法人日本箸道協会は、広く一般市民を対象として、我が国の箸食文化の研究・実践を通じて、品格ある人材を育成すること及び食事の大切さや楽しさ、日本の箸食文化の素晴らしさを日本から世界へそして次世代に伝えることを目的とします。
事業の内容
箸や食文化に関する調査研究事業
箸の種類、歴史などに関する調査研究
食文化や食意識などに関する調査研究
アンケート調査や意識調査の実施
箸道に関する事業
箸道講習会、セミナーの実施
講師派遣、企業研修
情報誌、機関紙発行、ブログ、書籍発行
地域、学校における食育活動
箸技能検定に関する事業
ジュニア技能検定1〜3級の実施
箸道師範養成講座
技能検定員認定制度
外国人・高齢者向け技能検定講座開催
箸や食文化の普及啓発を目的とした
団体とのネットワーク構築
箸技能検定を実施できる飲食店(箸道道場)の認定事業
シンポジウムの開催など
環境保護に関する普及啓発事業
マイ箸運動の普及啓発事業
環境保護意識向上に関する普及啓発事業
マイ箸・箸置き・箸袋手作り教室
その他
箸道オリジナル箸、箸置き、Tシャツなどの販売と認定商品の開発
食マナー講座、センスアップ講座など
ご興味ある方→http://