ピアノ・デュオの新しい世界が始まる--。デュエットゥはそんな予感をもたらす2人組だ。柔軟なアイディアと優れた音楽性をもち、正統派クラシックのみならずジャンルを越えた幅広いレパートリーをこなし、精力的な活動を行っている。ピアノ・デュオには1台のピアノを2人で弾く連弾と、2台のピアノによるアンサンブルがあり、それぞれ複雑なテクニックを要するため、大抵のデュオ奏者たちはどちらかの手法を選択し、それを専門とするのだが、彼女たちは常に両方の奏法をこなす。全く違った楽しみ方があるため、また、2人の全く違う個性を生かすため、なのだそうだ。大嶋有加里はモーツァルトやショパンなどロマンティックな作品を得意とし、木内佳苗はガーシュウィンやジョン・ケージなど現代的な曲が好み。そんな2人は幼い頃からの友人で、東京音楽大学、ロンドン王立音楽院を共に卒業。98年のMusic & Earth国際器楽コンクールで優勝し、世界的にも脚光を集める存在となった。
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