ハーム・M・ラガーイ(Harm M Lagaay)
1946年、オランダ生まれ。
シムカなどを経て71年にポルシェに入り、『924』や911をデザインする。
77年にフォードに移籍、ケルンスタジオのマネージャーになる。
85年にはBMWの先行開発部門であるBMWテヒニク(テクニック)のチーフデザイナーに就任、『Z1』の開発を指揮する。
89年に再びポルシェに移籍、以来、スタイルポルシェを率い、自社や社外からの委託デザインを監督してきた。
経営上失敗におわったが数々の先進の要素を詰め込んだポルシェ初のFR『924』、最後の空冷911『993』、初の水冷911『996』、ポルシェの経営上での転機となった『986』ボクスター、ポルシェ初のSUV『カイエン』、スーパースポーツ『カレラGT』など、ポルシェの威信をかけたモデルたちは彼の作品だ。
2004年7月1日付けで、ポルシェ・デザイン部“スタイルポルシェ”のハルム・ラガーイ部長は引退し、後任にはミハエル・マウアー(前サーブ・チーフデザイナー兼GMヨーロッパ先行デザインセンター所長)が就任している。
マウアーは62年、ドイツ生まれ。86年にメルセデスベンツでキャリアをスタート。
89年に初代SLKのデザインリーダーに任命され、2年後に市販。
98年には横浜にある同社の日本先行デザインスタジオ所長に就任し、1年後にはグループ企業の『スマート』のチーフデザイナーに就任した。
2000年にサーブに移籍、チーフデザイナーに就任、03年からはGMヨーロッパ先行デザインセンター所長も兼任していた。
参考「レスポンス」など