ティファナの竜巻「Tijuana Tornado」の異名を持つ、打たれ強く、粘り強いボクサー。終始手を出し続ける、ワークマンスタイルを身上としている。
アントニオ・マルガリートはフリオセサール・チャべスに憧れ、早くからプロボクサーとして活躍した。1994年1月14日に16歳でプロデビューする。しかし、デビュー後12戦で9勝3敗と決して注目されるような選手ではなかった
しかし、共にボクシング人生を歩んできた兄が銃殺され、“兄の分まで”と自らを奮い立たせ、筆舌に尽くしがたい練習をこなしていく
そして、地道な努力で徐々にランクアップしていき、ウェルター級のチャンピォンになってからは圧倒的な強さ、人間風車のようなパンチの嵐で相手を圧倒している。決して派手さはないが、打たれても打たれても前に出続けるとびっきりの根性、タフネスは心を惹きつける。
一部ではマルガリート最強説が囁かれていたが、その強さを恐れてか、シェーン・モズリー、フロイド・メイウェザー、ザブ・ジュダーなどビックネームは揃って対戦を拒否した
しかし、無敗の最強のチャンピォン、ミゲール・コットとの試合が実現。コットはアウトボクシングでマルガリートを翻弄していたかに見えたが、マルガリートは終始プレッシャーをかけ続け、ついに11RにTKOでコットを粉砕した
よく巧い選手と比較され、「メイウェザーにはあのパンチは当たらないだろう」などと言われることが多い。しかし、パンチが当たろうと当たらなかろうと、愚直なまでに自分のやるべきことをこなすマルガリート。
『決して退がらず、決して諦めない。』
こんなに格好いい男はいない
前WBAウェルター級チャンピォン 戦績は43戦37勝(27KO)5敗1無効試合
今をときめくパウンド・フォー・パウンド、アントニオ・マルガリートを応援するコミュです
ただ、シェーンモズリー戦でのバンテージ内の異物混入により現在戦線から離れている。
これは「勝たなければならない」という気持ちが前面に出すぎてしまった結果かもしれない。
また、1から出直してシェーンモズリーにリベンジすりゃいいじゃないか。そうだろう?
【トップ画像の左から、フリオセサール・チャベス、銃殺されたマルガリート兄、アントニオ・マルガリート】