在不───。その名は“神々のおわす所”を示す「在」、そして元、花の“がく”の形を現す漢字であった「不」の字を縦書きにすることによって表される。その様相はまるで蓮の花に顕れる神。
且つ、字義に沿って解釈すると「在不」=「存在しない」ともとれる。“存在しない”バンドの“存在しない”音。
それが「在不」なのだろうか ──。
大阪出身のyojo、東京出身のjijiによるエレクトロニック・バンド。日本の伝統的総合芸術である「能」に代表される様な、日本人の培ってきた身体表現や精神活動の規範である“型”を、音楽芸術によって追究せんとする姿勢を「音道」とし、其の道をエレクトロニカ的手法によって往く。
たゆたう概念雲のアンビエント・テクスチャとダウンテンポなオフビート、そして瞑想的メロディが織り成す有機的音世界はリスナーに新たな重力場を体験させ、闇の中でこそ光る生命の輝きすら垣間見せる。
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