もともと東西南北の方位を護るインドの神として信仰されていたものが、仏教に取り入れられました。帝釈天の部下として、須弥山の4つも門を護るともいわれています。
日本へは、仏教伝来とほとんど同時に伝わったと考えられています。大阪四天王寺は、聖徳太子が仏教の定着に反対した物部氏を滅ぼすために、四天王像を作って祈願したといわれています。その後、飛鳥、天平から鎌倉時代にかけて多く作られるようになりました。国家護持の守護神として天皇や貴族に信仰されたり、戦勝祈願の武将にも信仰されました。
●特徴
インドでは上流貴族の姿で、中国では威厳ある武人の姿に作られ、それが日本にも伝わりました。中国風の甲冑を身につけ、武器を持って忿怒の表情をして邪鬼を踏みつけています。邪鬼を踏みつけるのは、四天王が仏教に対する邪悪なものを打ち負かすことを表現したもので、この邪鬼を一般的に天邪鬼(あまのじゃく)と呼んでいます。
持物は一定しませんが、多聞天は宝塔を持っている作例が多く遺っています。
法隆寺金堂の四天王像は、現存する最古の作例として有名です。
●持国天
東方を護る。
サンスクリット語でドリタラーシュトラといい、提頭頼咤天王(だいずらたてんのう、「咤」は本当はうかんむりがない字)と音写されます。
乾闥婆(けんだつば)、毘舎遮(びしゃしゃ)を眷属として国を支え持ち、大威徳があるといわれています。
右手に剣、口を閉じた忿怒の表情、邪鬼を踏みつける。
●増長天
南方を護る。
ビルーダカといい、毘楼勒叉天王(びるろくしゃてんのう)と音写され、鳩槃荼(ぐばんだ)、薛茘多(へうれいた)を眷属とし、超人的な成長力をもって仏教を守護します。
右手に長い棒を持ち、叫ぶように口を開け、邪鬼を踏みつけ、目を大きく見開き忿怒の表情をしています。
●広目天
西方を護る。
ビルーパークシャといい、毘楼博叉天王(びるばくしゃてんのう)と音写され、諸々の龍を従え、浄天眼(じょうてんげん、=千里眼)をもってこの世を観察し、仏の教えとそれを信じる者を護ります。
右手に筆、左手に経典を持ち、邪鬼を踏みつけ、口を閉じ、はるか遠方を見渡します。
●多聞天
北方を護る。
北方の他、同時に他の三方も護るとされており、四天王の中でも中心的な地位を占めています。
ヴァイシュラヴァナといい、毘沙門天と訳されます。多聞天が単独でまつられる場合の呼び名が、毘沙門天です。諸々の夜叉を率いて、仏教の教えを多く聞いて精通しており、仏教を守護します。日本では、毘沙門天として単独でも信仰され、また七福神の一人としても信仰を集めています。
右手を高く上げて宝塔を持ち、左手は金剛棒を持ち、口を閉じて、遠方を見つめ、邪鬼を踏みつけています。
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