女性2人をフロント(ウー)マンとした、ホット&マッチョなバンドだ。
94年、現在のスタイルとは異なる前身バンドTACOSSを結成。翌年、JUNNとU-RIが加入しツイン・ヴォーカル・スタイルが定着、98年ミニ・アルバム『Let's go to the beach』で後のサウンドを示唆するハードでラウドな方向性を呈示した。その後、バンド名をミサイル・ガール・スクートと改名し、<フジ・ロック・フェスティバル>やDragon Ashが主催する<T.M.C>に参加、そして00年『フィエスタ!』でメジャー・デビューを果たす。
そんなミサイルのサウンドは、生半可な野郎どものバンドを遥かに超える破壊力を備えている。スカ/パンク/ハードコアといった多様な要素を反映させたサウンドは威嚇的であり、また時に切なげだ。パンク/ハードコア/ヒップホップのバックボーンを活かした、男顔負けなラフで野太いJUNNのヴォーカル。キュートなルックスに反し、パワフルかつハイ・テンションにJUNNと掛け合うU-RIのハイトーン・ヴォイス。それを支える男性陣、YOSUKE(dr)、GAKU(g)、KEITA(b)が放つ重厚かつソリッドな音。そう、個々の歯車が絶妙に噛み合い、ミサイルの破壊力は構築されているのだ。
03年1月、YOSUKEが椎間板ヘルニアの治療のため、完治には長期間を要することを受けて、メンバー及びスタッフの話し合いの結果、解散を決断。同年2月に発表される『MISSILE GIRL SCOOT』が最後のオリジナル・アルバムとなる。