「フェラーリ」デザインの奥山氏が日本発スーパーカー
イタリアのスポーツカー「フェラーリ」などを手掛けた世界的工業デザイナーの奥山清行氏が、東北の試作車メーカーと開発していたスポーツカー「k.o7」(ケイオーセブン)が完成した。3月4日開幕のジュネーブモーターショーでお披露目する。国内では今秋発売予定で、公道を走れる和製スーパーカーとして話題を集めそうだ。
英ロータスからエンジンと車台の供給を受け、試作車メーカーのモディー(岩手県一関市)が製造した。エンジンは排気量約2000ccで約250馬力。炭素繊維とアルミのボディーで重量を軽自動車並みの約750キログラムに抑えた。価格は約1500万円。クーペタイプもあり、合計年約100台を販売する。奥山氏は伊デザイン会社「ピニンファリーナ」でデザイン部門のトップを務めた実績を持つ。(09:23)
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コミュ画像はイメージです(笑
ロータスのエンジンとシャシってことは、名前からして新しい「ロータス・セブン」じゃないの?
Keywords:
Ken Okuyama, k.o7, K.o8, k. o8
Ferrari Enzo, フェラーリ エンツォ
Pininfarina S.p.A. ピニンファリーナ
Lotus ロータス, ロータス・セブン, Lotus 7, New Lotus 7
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岩手県一関市字沢の村上商会グループの車両の設計・開発、商品企画から試作、量産までの工程を一貫して手掛けるモディー(資本金九千九百万円、村上竜也代表取締役社長)は、世界的カーデザイナー・奥山清行氏(48)と共同で製作したスポーツカーとクーペの二台を、三月にスイスのジュネーブで開かれる世界四大モーターショーの一つ、ジュネーブモーターショーに出品する。
一関から世界のモーターショーに出品するのは初めてのことで、世界の冠たるショーでどのような評価が下されるのか注目される。
モディーの村上社長と、ゼネラル・モータース社やポルシェ社のカーデザインのほか、イタリアのフェラーリの記念モデルのデザインも手掛けた奥山氏とは十年来の付き合いがあるが、共同で新コンセプトスポーツカーの製作に結び付いたのは十九年からで、具体的に今回のプロジェクトに着手したのは昨年五月から。
以来、村上社長と奥山氏は最小限の機能で素材と技術力を生かした「自動車のおすし」をコンセプトに、デザイン、試作と作業を進めており、間もなく完成する。
出品する車両の全貌は、モーターショーまで明かすことはできないが、
エンジンは二〇〇〇?で二百三十ー二百五十馬力。
量は七百五十キロと軽量化を目指している。
同社は十二年にトヨタ車をベースにした独自デザインのオープンカー「カセルタ」を製作し、百五十台を
販売した実績がある。今回は秋以降、生産を開始し、毎年五十台程度の生産を目指している。
価格は標準装備で一台千五百万円前後。限定車については一台二千万円近い価格になる見通しという。
岩手に拠点を構え技術力のある企業があることを世界にアピールする狙いもあり、村上社長は「一貫して仕事のできる研究・開発力を発信したい」、奥山さんは「(ジュネーブモーターショーという)世界最高の舞台で世界に認められるものにする」と、世界戦略の大きな一歩を踏み出す決意を話すとともに、来年以降も毎年同モーターショーに出品する計画にある。
スポーツカー「K.O7」とクーペ「K.O8」はデザイナーの奥山さんの名前から名付けた。
ジュネーブに向けて十五日にモディーから出荷する。
世界のモーターショーに東北の企業が製作したスポーツカーが出品するのは初めての快挙で、二人は「相当な反響が来る」と高ぶる鼓動を抑えながら、開幕を待ちわびている。