長野五輪―というと、美形のクーリックや、エンターティンメント性あふれる演技をしたキャンデロロが皆さんの思い出に残っているかもしれませんが・・・
私の好きなのは、“ジャンプの王様”そして、カートやチェンジャンとともに、クワドの時代を生きたエルヴィス・ストイコ選手でした。
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けして、「ジャンプだけ」の選手ではなくて、歯切れのあるシャープなステップ、ダイナミックなスピン。
武術の動きを取り入れた(彼は空手の黒帯)男性的なプログラムがカッコよかったのでした。
そう、剛のストイコ、柔のキャンデロロって感じでしょうか。
そして、自分の名とおなじ、プレスリーの曲をエキシビションでやったりして、革ジャン羽織って三回転ジャンプをガンガン決めてました。
1994年世界選手権(幕張)
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4-3のコンビネーションジャンプを降りた(ステップアウトしましたが)瞬間、解説の小川さん、伊藤さん、そして実況アナが声をそろえて「うわぁ〜!」と絶叫。まだ、男子でも4回転ジャンパーは珍しかった当時ですから、それをコンビネーションで成功させるというのは、すごいことだったんですね。
ある大会である解説の方が、ストイコのシャープでスピーディなスケートを誉めた後で、
「ストイコは、ライバルのウルマノフたちに比べると、どうしても体格、特に手足の長さに難点があります。見栄えの面で劣るんですね。しかし、それを自分で自覚していて、いかに自分のよさを出すか、個性を見せるかということで、スピードとジャンプ、そして歯切れのよいステップに磨きをかけてきたんですね」
というような事を言ってたことがありました。―本当にそのとおりなんですが―図星過ぎてあんまし誉め言葉に聞こえなかったのでした(特にエルヴィスファンの私にとっては(笑))
ただ、彼の存在は、日本人の男性選手にも大きな光明になったのではないかと思います。それまでは、背が高く手足が長い、西洋人体型じゃないとカッコよくない、みたいなところがどうしてもあって(われわれ日本人にも)、男子のトップクラスは夢、みたいな感じでしたが、エルヴィスは日本人男性とあまり変わらない体格でしたからね。
それまでの正統派の男子フィギュアスケートを継承していたクーリックをクラシックバレエとするならば、キャンディロロはミュージカル、そしてストイコは演武といったところでしょうか?
ほんとうに、個性あふれる3人でした。
そして現在エルヴィスは、小さいころからやっていたカンフーの道に進んだようです。
自分の技も磨きながら、かつ、楽しみながら子供たちにカンフーを教えている、ということでした。
こちらが公式サイトです。
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