木は人類の誕生とともにいつもそばにあり、人々のために役立ち、人々の心を潤してきました。
地球上に様々な人種があるように、木にも様々な種類があり、また、同じ人種でもひとりひとりの顔が違うように、同じ木の種類でも、そこに刻まれている年輪の表情は様々です。
私が木の仕事を始めて30年近くになりますが、未だに飽きることなく、癒され続けてきているのは、そういった木の多様性と、人類の記憶に組み込まれた、木に対する信頼や慈しみといった感情から来ているのではないかと思います。
そんな木に対する思いを、いくつかの樹種にスポットを当てながら、語っていきたいと思います。
また、皆さんの木に対する思い入れも、是非語っていただきたいと思います。