このコミュニティは、主にインドネシアで国際協力活動を行うNGO、APEX(アペックス)のコミュニティです。1987年の設立以来、APEXでは現地のNGOと力を合わせて、環境保全や住民の生活向上などの事業を行っています。
活動を行うにあたっては、先進国で使われている技術をそのまま途上国に導入するのではなく、現地の条件に適した技術を開発し、普及させることを重視しています。
先進国で使われている技術は、途上国にとって高コストであったり、管理が複雑であったりして、なかなか普及しづらい面があります。その反省に基づき、生まれてきた概念が私たちのめざしている適正技術です。
適正技術とは、それぞれの地域の社会的・経済的状況に適し、適度に住民の参加を促し、環境にも負担をかけない技術のことを指します。現地で容易に手に入る材料や技術を使うことは、現地で生産・修理が容易にできることを意味しており、現地で雇用を生み出すことにもつながります。
APEXが現在インドネシアで行っている主な事業は、以下の2つです。
1.バイオマスエネルギー事業
再生可能な自然エネルギーの中でも浅く広く存在しており、賦存量(経済的、技術的に利用可能な資源量)が大きいことから、バイオマスが注目されています。また、化石燃料と違い、バイオマスは植物が光合成によって大気中から取り入れた炭素によって成り立っており、適度の範囲であれば燃やしても大気中の二酸化炭素濃度をふやさないと考えられています。
この事業では、農業廃棄物などのバイオマスをガス化して、発電などに利用する技術を開発しています。この技術が完成すれば、未電化地域などで電気を起こして新しく産業をおこす活動などに役立てられます。
2.排水処理事業
インドネシアでは水質汚濁が深刻で、工場や家庭からの排水が処理もされず川に放出されたり、ゴミが投げ込まれたりしています。インドネシアの人は、川で洗濯や食器洗い、水浴び、時には排泄まで行うので、環境面のみならず衛生面でも問題を引き起こしています。
この事業では、インドネシアに適しており、低コストで運転管理の容易な排水処理技術を開発・普及させることで、水質汚濁の緩和を目指しています。
また日本国内では、環境や国際協力に関連した公開セミナーの開催や、開発や国際協力に関連した書物を読む読書会(「開発とNGO」研究会)の開催を行っています。
トピック(ご意見・ご要望なども)、ご自由に立てていただいて結構です。
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