トータルテンボス「施工主のバカ!」
大村朋宏(ボケ) 藤田憲右(ハンパねぇ)
藤:はいどーもー、トータルテンボスですー!よろしくお願いしまーす
大:いやー、聞いて欲しいんだけどさー
藤:おおおおおー
大:俺最近いろんなヤツからー、
藤:うんー
大:オマエー、観光地のホテルのフロントマンぽいなーって言われるん
藤:どんな言われようだよ!おいそれー
大:コアだろー?
藤:コアだなー!
大:10人に8人は言われるんだ
藤:かなりの率で言われてるじゃねぇかよー
大:せっかくだからやってみたいなと思ってさー
藤:じゃ、俺が今から宿泊客やるからお前フロントマンやれ!
大:(笑顔で)しのびねぇな
藤:構わんよ!
藤:いやー疲れたー よいしょー
大:いらっしゃいませ!お客様、(鼻つまみながら)大浴場はあちらとなっています
藤:失礼だろー!鼻つまんでんじゃねぇよー!おい
大:(鼻声で)本日はご予約のお客様・・
藤:鼻の息を止めるな、ちゃんとしゃべれー!
大:お客様のお部屋なんですけどもー
藤:ええー
大:こちら931号室となっております
藤:931ね・・クサイってなんだよ!
大:クサイの?
藤:クサくねぇよ!ばぁか!クサくねぇバージョンでやれー!
大:いらっしゃいませー。
藤:あ、どうも予約してた藤田ですー
大:滞在日数は何泊4日にいたしますか?
藤:3しか入んねぇな!そしたらーオマエー
大:3泊4日で大丈夫ですか?
藤:勝手に決めつけんな!1泊だ1泊!
大:1泊4日ですね!
藤:3日間何すんだ?!オレー!
大:ええー
藤:眠れねぇのか?アホー
大:お部屋の種類の方なんですけどー
藤:はい!
大:3種類ありましてー!和・洋・中の中からお選び頂けますか?
藤:バイキングかオマエんところはー?和室洋室分かるけど中ってなんだ中って?
大:もちろん中華のお部屋でございますがー
藤:ああ!中国的な飾りつけの部屋が・・
大:飾り付けとかそういう問題じゃなくてですね、少々床の方が、油まみれになっておりましてー
藤:中華料理屋の厨房じゃねぇか?!誰がそんな泊まんだ?和室でいいよ!和室で
大:かしこまりました。えー当ホテル全室オートロックとなっておりましてー
藤:はい
大:万が一お客様がキーを中に忘れしまった場合ですね
藤:うーん
大:外からドアノブを握って頂きまして 「うん!」ってやりますと簡単に開きますので、ご安心下さい!
藤:安心できねぇよ!不安で夜も眠れねぇや?
大:ただ今時刻の方17時30分ですけどもー、お客様今部屋に入られましたら、真っ先にお休みになられますよね?
藤:おじーさんか俺は?いろいろとやる事があるわ!ヤングだ!ヤンガーだ!ヤンゲストだ!俺は!
大:なるほど、テレビの方で林屋ぺいチャンネルの方ご覧になるわけですね
藤:なんだそのふざけたな!専門チャンネルわよー
大:確かに、かなりのピンク映像ですもんねー
藤:着ている服がな!全然エロくねぇじゃねぇか!そんなもん見ねえわ!アホー!
大:続きまして、当ホテルの施設の場所の説明なんでがー
藤:あー、はいはい!
大:こちらの本館、別館、新館、ジンギス館から構成されてましてねー
藤:ジンギス館ってなんだ?遊牧民ご用足しか?なんだそれはほんとにー
大:まずはー、大浴場の場所なんですが、
藤:大浴場、はい
大:まずボイラー室右に見まして突き当たりが大浴場となっております
大:宴会場の場所なんですがー、ボイラー室の前の階段を下って頂きまして突き当たりが宴会場です
藤:(ちょい不機嫌になりつつ)
大:最後に売店の場所なんですがー、ボイラー室を
藤:フロントから話してくんねぇかなー?!(ヤンキーの絡み方になり)俺ボイラー室の場所知らねぇーし、おぃマジでー!
大:申し訳ありません。当ホテルどの場所を行くにもボイラー室からの行き方しか教わっていませんでして・・
藤:オマエ教育係のチーフ連れて来い!ボコボコにしてやんよ!
大:チーフもただ今、ボイラー室にいらっしゃるので・・
藤:お手上げだ!迷宮入りじゃねぇか!この件はホントにー
大:申し訳ありません・・
藤:あと何かルームサービスなんかないすか?
大:もちろんございますけれどもー
藤:どんなサービスですか?
大:もう一つお部屋をご利用できるというサービスですが、
藤:もてあますわ!一人で来てるのにオマエ!文字通りルーム、サービスしてどうすんだ?!
大:そのルームサービスではなかったんですか?
藤:そのまんまじゃねぇか!?それだったらよー!
大:ただこのルームの方、かなり豪華なルームとなっておりまして
藤:どんな豪華さだよー
大:空気清浄機付き[藤:おー]、庭付き[藤:おー]、露天風呂付き
藤:おおー!
大:・・いわく付きとなっております
藤:いわくはゴメンだよー!ひいてはご法度!
大:どういったいわくかと言いますとー
藤:マイナスじゃねぇかよー!
大:是非話させて頂きます。
藤:なんで興奮してんだよー!キモチが悪いー!
大:この間私が仕事してましたら、そのいわくとされるお部屋から「キャー」という女性の悲鳴が聞こえまして!
藤:うわ!
大:その部屋に入ってみますと、案の定床に女性が倒れておりまして、その女性の下には、それはそれはおびただしいほどの量の
藤:うわ、うわ、うわ、うわ!
大:油がー!
藤:中華の部屋だよー!封鎖しろ!そんな部屋ー!
大:すってんころりんしたのかなぁ?
藤:すってんころりんしたのだよー!
大:そうでしょ!
藤:(マイクにかじりつき)そうだよ!
大:最後に当ホテルの最大の自慢なんですがー
藤:おーん
大:何と言っても露天風呂でしてー
藤:おーん!
大:そこから見張らせるオーシャンビューの眺めはそれはそれは[藤:おー]絶景だったんですがー!
藤:ですが?!
大:はい!昨年その前に新館を建ててしまいまして、全く見えなくなりました!
藤:台無しじゃねぇかよ!施工主のバカ!
大:(うなずきつつ)えー、
大:お電話です!ガチャ!ええ!?ガチャ! 大変です!ただ今ジンギス館で行われていたすき焼きパーティのガスコンロの火元が原因で火災が発生して模様です!
藤:今の短けー間にそんなに聞いたんか?
大:そうです!
藤:え!ジンギス館ですき焼きパーティ?
大:はい!ジンギス館はすき焼き専門館なんですよー!
藤:ややこしいわ!ジンギスカンやれよー!
大:そんな事よりジンギス館が家事だって言ってるじゃないですか!
藤:だからなんだ!こっから離れてんだろー?
大:ジンギス館と言えば最も火の回りが早くなるように危険に作られてるんですよー!
藤:施工主のバカー!
大:ああー!火の手がー!
藤:うわうわうわ!
大:出口が塞がれてしまった!
藤:どこか逃げるとこ案内しろよ!おい!
大:確か客室に非常口に繋がる部屋があったんです!
藤:そこ連れてけよ!おい!
大:でもボイラー室からの行き方しか分からないんですー!
藤:オマエ裏目ってんじゃねぇかよ!思い出せ!思い出せ!
大:思い出しました!確か!確か!ここだ!
大:あああー!ガチャ・・
藤:早く早く空けろ!
大:あああー!カギの方が見あたらない・・
藤:何やってんだ!お前!
大:(ノブを持ってこじ開ける)うん!
藤:空くのかよ!おい!
大:(後ろのめりになり歩く)ツルン ツルン!
藤:オマエ中華の床じゃねぇかよー!
藤:待て待て待て待てー!オマエ全然出来てねぇじゃねぇかよー!
大:そうだな!漫才の方もチェックアウトしよう!
藤:もういいよ!
大・藤:どうも、ありがとうございました!
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