『あなたの心の炎、鎮火します』
理知的で創造的でウイットに富んだ会話を探求するあまり、相手に求めてられている「容認!共感!賞賛!」とは全く別な言の葉を返して(主に女性に)忌み嫌われる、不器用者が織り成す非モテ系負け組(通称ま組)の集団、『ま組の隊伍』。
為さざるは「会話のキャッチボール」。
容認する度量も共感する心も賞賛する舌も持ち合わせず。
凛として、ただ紡ぎ出すのは「会話のデッドボール」。
矜持に殉じ、ただただ玲瓏たらん。
幾たびの会話を越えて不敗。
ただ一度の敗走もなく。
ただ一度の勝利もなし。
諸君、ま組の諸君。
君達は一体何を望んでいる?
さらなる会話のデッドボールを望むか?
情け容赦のない怜悧な会話を望むか?
相手の望みを見透かしつつも打ち棄てて麗々と自らの評価をおとしめるような会話を望むか?
『ルーザー! ルーザー! ルーザー!』
よろしい、やはり諸君は負け組だ。
我々は渾身の力を込めて今まさに振り下ろさんとする腕(かいな)だ。
だがこの暗澹たる世界に生まれ出でし時より、沈み澱み漂ってきた我々にただの会話のデッドボールではもはや足りない!!
危険球を!!
一発退場の危険球を!!