私は東京でもう2年間「実践文章講座」をやっているターザン山本!と申します。以前は「週刊プロレス」という雑誌の編集長をやっていました。もう11年前のことです。
「実践文章講座」は少数精鋭、アナログ方式、昔でいうと寺子屋みたいなものです。受講生との人間的付き合いを重視しながら、生徒に毎週、文章を書かせそれを添削していく。ここで一番、大事なことは文章を上手に書くことよりも、すべては添削にあります。
なぜ、こんな言葉、あんな言い方、書き方をしてはいけないのか?
それは読者という他者にたいして失礼にあたるからです。読者は友達でもなければ仲間でもない。だったら言葉は礼儀正しく使っていかなければならない。
つまり文章を書くということは表現力を磨くことも重要ですが、本当のところは社会的礼儀を学ぶことにあるんです。
だから私がやっている「実践文章講座」は面白いことにプロの物書きをめざしている人は少ない。ほとんどが普通の社会人です。リフォーム会社の社長さん、派遣社員の20代の若者、離婚暦のある33歳の女性、もちろん大学生もいます。変わったところでは高校の美術の先生もいます。
彼らはみんな実をいうと文章を書くことで自分の心の中をのぞいているんです。
そのことで、だめな自分、悩んでいる自分、求めている自分に結果的に気が付いていく。自己発見につながっていくんです。だから私も単に文章の書き方を添削しているのではなく、書き手の人格や性格も同時に添削していく。彼らにとっても人前でそれをやられているのでたまったものではない。
わかりやすくいうと自意識と社会意識の添削ですね。そのことで人は打たれ強くなっていく。自分をさらけ出していく勇気と開放感を知っていく。他者に対して自分をカミングアウトしていけるようになる。そうしたらしめたものです。
人間関係において元気で打たれ強い人間になることができる。つまり上司や同僚や会社や組織に対しても、きちんと客観的に対応できる関係を持てるようになる。つまり文章を書けばそれを読んでくれる人がいる。もしかするとそこで自分のことをわかってくれる人が出てくるかもしれない。また評価されるかもしれない。それって人間が基本的に持っている心ですよね。
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