あなたは本を読んでいて、あまりの文章の美しさに一度その本を読むのをやめて、目の前に広がるイメージに心地よく浸ってしまった経験はありませんか?
現在までに多くの偉大な小説家が生まれ僕らに多くの本当に素晴らしい作品を残していってくれました。
このコミュニティはそんな小説家達の作品を、著者名・作品名に、その作品の中からあなたが心を奪われた一節を添えて、お薦めの小説をみなさんで紹介しあうコミュニティです。
『死んだら、埋めてください。大きな真珠貝で穴を掘って。そして天から落ちてくる星の破片を墓標に置いて下さい。/夏目漱石・夢十夜』
『あたくしの目が、とっくに誇りを失くしていたのがわからなかったの?高飛車な物言いをするとき、女は一番誇りを失くしているんです。/三島由紀夫・近代能楽集』
『青白いなめらかな皮膚の上に、かっこうのいいなよなよとしたうなじの上に赤黒い毛糸を這わせたように見えるそのみみずばれが、その残酷みが、不思議にもエロチックな感じを与えた。/江戸川乱歩・陰獣』
といった具合にです。