こんな人いない?ぼくだけ?
なんだか街を歩けば白いイヤホンばかりでウンザリ。たまに目が合ってしまったらバツの悪い連帯感を覚えてしまう。
iPodがまだ世に出た頃は、白いボディに白いイヤホンは斬新的で格好よかった。自分と他人とを差異化する記号として十全に機能していた。
しかし、ここまで普及してしまった現在、白いイヤホンにはそのマイノリティの証としての機能はもはや無く、あるのは得体の知れない他人との奇妙な連帯感だけである。
確かに白いボディに白いイヤホンはファッショナブルで格好良いことは認めよう。だが、ファッションとは自己と他者を差異化して自分らしさを表現することだ。流行があるじゃないかと言う人もいるだろうが、本当にセンスの良い人とは、その流行の先端を先取し続けることで、自己を差異化しているのだと思う。
こう考えると、白いボディに白いイヤホンのiPodはもはや全然ファッショナブルではない。いや、白いボディに白いイヤホンのiPodそれ自体はファッショナブルなのだが、それを使用して街中を歩くという行為がもはやファッショナブルではないのだ。
(ここが重要な点である。白いイヤホンをした街行く人を見ると、いかにもしたり顔で歩いている。iPod shuffleを首からぶら下げている連中などその極みである。)
このような事を考えて、iPodは使用しているが付属のイヤホンは使っていない人。考えていなくても、興味があったものが流行ってしまうとそっぽを向いてしまう人、他人と一緒は嫌だ!という天邪鬼な人、純粋に付属ヘッドフォンはドンシャリで音が悪いので使っていない人。
そんな人たちのためのコミュニティ。