「スローフード運動」について、情報交換したく思い、立ち上げました。
1986年に人口5万人足らずのイタリアの小都市・ブラに「スローフード協会」が発足。
以後、全世界的な運動となり、現在800支部、8万人の会員が世界中にいます。
日本の会員数もここ2、3年のうちに急速に増え、北海道から沖縄まで計46支部(2006.5月現在)約2000人の会員がおります。
2004年6月には日本のナショナルオフィスとして「スローフードジャパン」が発足しました。
ナショナル・オフィスができたのは、イタリア、フランス、スイス、ドイツ、アメリカに次いで6番目ということになります。
ところで、「スローフード運動」とはいったいなんでしょうか?
カルロ・ペトリーニ会長の言葉を借りると、「お皿の中のものだけに注目するのではなく、お皿の外の要因にも留意していく運動」ということになります。
食品・産品・お店・レストランはもとより、それを作っている生産者・環境・コミュニティ・地域文化・地域経済等にも光を当てていこう、とする運動です。
一昨年、スローフード協会は、全世界から数千人の生産者をイタリアに招き、「テッラ・マードレ」という、大規模な生産者交流イベントを開きました。今年も秋に予定されております。
協会が掲げる「スローフード運動」の柱は次の3つです。
1.消えつつある郷土料理や質のよい食品を守ること
2.質のよい素材を提供してくれる小生産者を守っていくこと
3.子供たちを含めた消費者全体に、味の教育を進めていくこと
このように、「スローフード運動」は、単にグルメやよい食事をしようということではなく、「食の楽しみ」をいろいろな要素に目を配りながら取り戻す、ということになります。
また「ファーストフード」に立ち向かおうというものでもありません。
むしろ「ファーストフード」的な考え・生き方を少し見直し、生産者に思いを馳せながら、できればよき生産者によってつくられた産品・食品を取り入れながら、「食を楽しむ」ということです。
「食の楽しみ」にはいろいろあります。
旬な食材の話題から、素敵なお店や料理人の話題。
こだわりの生産者やその産品についての話題や、地域で食文化をこんな形で守っていこうとしている、といった話題。
皆様のご参加をお待ちしております。
また、日本のスローフード運動の進捗状況、協会本部や他の国の支部のトピックなども随時、発信していければ、と考えております。
「スローフードすぎなみTOKYO」
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「スローフードジャパン」
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「スローフード協会」(英語)
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「スローフードUSA」(英語)
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