60年代のジャズの最左翼を疾走した、ニュー・ヨークのレーベル『ESP』
弁護士でもあるレーベル・オウナー、バーナード・ストールマンの信念で制作したレコードのアーティストは、アルバート・アイラー、マリオン・ブラウン、サニー・マレイといった前衛ジャズはもとより、元祖ガレージ・パンクというべき伝説のバンド、ファグスといった、実に多彩なものでした。
また、若き日のボブ・ジェイムズやガトー・バービエリといった後に多くのリスナーを惹き付けるようになったビッグ・アーティストたちのたたき台としての役目を担ったのもこのレーベルでした。
ストールマンの意向により、アルバムカヴァーにはエスペラント語による小さな文章が記されるなど、きわめてアヴァンギャルドなレ−ベルの活動はアメリカだけでなく学生運動華やかなりし頃の日本に於いても多くの支持を得たそうです。
2003年から、バーナード・ストールマンにより再始動したようです。これまで散逸していたであろうカタログが集約されて、安定した再リリースが期待されます。
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非常に取っ付きにくい印象のレコードが多いレーベルですが、今でもこのレーベルのファンは多いと思います。
紹介文執筆:高橋マヤ(コフスキー)様
困ったときには