両親が福岡出身なので、子供の頃「成金饅頭」に接することがあった。その巨大なドラ焼の姿、そしてナイフを入れるときのワクワク感は忘れがたいものだった。大人になってからも、福岡出張の折には天神の新天町にある「四宮」に立ち寄り、土産に買って帰ったものだった。
しかし、あるとき新天町の四宮が見つからなくなった。近しい人に聞いてみたものの、行方が分らなかった。ところが最近、ある友人がその所在を見つけ出し、懐かしく恋焦がれた成金饅頭を送ってくれたのだ。新天町の四宮の行方は分らないが、直方の名物として立派に存在していたのだだった。
成金饅頭の味と姿は嬉しいことに私の記憶に正しかった。あらためてその存在を調べてみると、明治中期からの歴史、炭鉱の町の気質、長崎街道(シュガーロード)の歴史など、成饅には奥深い歴史ストーリーがあることが分った。また、「成金饅頭」は標章登録されず、直方の名物として広く存在していることも素晴らしい。
「成饅」好きの方、ぜひ情報ください。