- 詳細 2016年3月19日 10:02更新
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隅田川にかかる勝鬨橋。最下流にあり、東京湾へとつなぐ隅田川の玄関口で、築地と月島を結んでいます。建設されたのは1940（昭和15）年で「勝鬨」の名は、明治38年、日露戦争の旅順攻略戦に勝利したことを記念して有志が「かちどきの渡し」という渡し船の施設を作ったのが由来です。
それともう一つ、この橋の特徴は「跳ね橋」で全長246メートル、幅は22メートル。船を通すため橋の中央が約70度開閉するという、隅田川唯一の二葉跳開橋でした。
鉄鋼製の橋梁で、二つのアーチの真ん中が開閉部分。動力は電気。約70秒で開閉を行い、1日5回、約20分間船を通していた。鉄のアーチが動くさまを見ようと集まる人も多く、東京名所のひとつでした。
そもそも高速道路がない時代、河川は都市交通・運搬の主幹ルートだった。戦前の勝鬨橋周辺は今でいう臨海地域。都市や工場などに物資を運ぶための倉庫が立ち並び、大型汽船が頻繁に行き来する場所だったのです。
戦後の高度成長時代、高速道路などの建設で陸上交通量が増加し、汽船も通らなくなったことから、この橋は1970（昭和45）年以来閉じられたまま。橋を渡ってみると両アーチのたもと付近に開閉を行っていた機械室がある。その上部に付いている信号機が、そのむかし、開閉の際に車を止めていた頃を偲ばせます･･･。
「勝鬨橋」はその名前とともに、明治・大正・昭和・平成と生きてきました。是非、今一度「勝鬨」をあげるがごとく、開くその姿を見てみたいものです･･･。
住所：
東京都中央区築地6丁目、勝どき1丁目
アクセス：
都営大江戸線「勝どき」駅徒歩5分、東京メトロ有楽町線「月島」駅徒歩約10分
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