■ 経営者のための経営学 ■
『 小規模多機能ホーム 』
1.厚生労働省は、高齢者ケアの将来像「小規模多機能ホーム」
を打ち出した報告書をまとめた。民家並の小規模な建物で、
通所介護(デイサービス)や宿泊などの複数サービスを同時
に運営するもので、「在宅介護の次は大規模施設」という考
え方からの転換を目指す。
2.この報告書は、高齢者介護研究会(堀田力座長)が6月末
にまとめた「2015年の高齢者介護」、「中長期的な介護保険
制度の課題を検討した」ものだが、実際は2005年 4月から見
直す介護保険の制度改革に盛り込まれる可能性が高い。それ
だけに、自治体や事業者など福祉関係者が注目している。
3.「小規模多機能」とは、「デイサービス、ショートステイ、
自宅への訪問介護、ケア付きの居住」という四種のサービス
を 1カ所に集結させ、同じスタッフが携わること。介護保険
制度では縦割りの別々のサービスだが、利用者の要望に応じ
て臨機応変に組み変えていく。しかも、定員50人以上の大規
模な特養と異なり、家庭的な個別ケアを目指すため、全部の
利用者が十数人と小規模だ。
(2003年8月29日 現在)
小規模多機能とは
●在宅介護をサポートする新しい仕組み
介護保険法改正(2006年4月)では、これからの日本の高齢者介護の方向として「在宅介護」へのシフトが明確に示され、介護のあり方は「施設」から「在宅」へと大きく転換します。ただ、それを実現していく上で大前提となるのは、地域において在宅での介護を支える仕組みや拠点づくりが必要です。そこで地域ケアの新しい担い手として、改正介護保険法に新設され注目を集めているのが「小規模・多機能型居宅介護サービス」です。在宅介護を拡充していく上で、小規模多機能サービスは非常に大きな役割を担っています。
在宅介護への転換は、一つにはひっ迫する財政事情があげられます。今後、団塊世代の現役引退とともに高齢者人口は増加しつづけ財源をますます圧迫していくことになります。破綻を招かないために給付費の増加をできるだけ抑制し、介護保険制度を将来にわたって健全に維持していく必要があります。そのために在宅介護によって給付費を抑制するという点。そしてもう一点は、介護生活の改善です。旧来の「施設介護」の画一的で「生活感」の希薄な介護のあり方を根本的に見直すという考え方です。在宅介護とは、介護が必要となっても「人間の尊厳」を重んじ、「最期まで自分らしい暮らしを」という考えに則ったものです。
●介護支援のコンビニエンス、小・中学校区ごとに拠点整備が必要
小規模・多機能サービスは、「住み慣れた地域や自宅で可能な限り、いつまでもながく生活していたい」という高齢者のニーズに応えて、高齢者の在宅介護をサポートするものです。誰でもずっと馴染みのある地域から引き離されて老後を過ごしたくない、住み慣れた我が家を終の住み処としておだやかに暮らしたいと思うのが自然です。しかし、家族の負担や家庭のさまざま事情から、在宅介護は難しいのが実情でした。しかし地域地域に、要介護の高齢者の生活をサポートする仕組みと拠点があり、さまざまなサービスが提供されることになれば、独居でもずっと地域や我が家で生活することが可能で、家族の介護負担もずいぶん軽減されることになります。「2015年の高齢者介護」では、小規模多機能サービスの拠点を利用者の生活圏内、つまり小・中学校区ごとに整備することが必要だとされています。
では、小規模多機能サービスの特長はどのようなものかを簡単に説明すると、大きな特長は「高齢者の日常の生活と連続している」ということで「切れ目のないサービスの提供」です。24時間365日のサービス。「通い」「訪問(夜間含む)」「泊まり(ショート)」を中心の機能として、地域事情や利用者のニーズに応じて多彩なサービスを組み合わせて行います。小規模・多機能とは、町のコンビニエンス・ストアのように、文字通り店の規模は小さくても、日常の生活必需品(多機能サービス)ならたいていのものが揃っていると…そういうイメージで考えると分かりやすいでしょう。ただし、グループホームのように定まった形態があるものではありません。あくまで地域や利用者に必要とされているニーズを汲んで、どういうサービスを組み合わせて提供するかは事業者の考え方次第です。
●他事業と連携させることで地域の介護力、事業性が高まる
こうした地域や利用者との密着性が、小規模・多機能サービスの「コンビニエンス」な有用性で、さらに居住系の介護サービスであるグループホームとの併設、あるいは有料老人ホームや高齢者住宅と、また有床診療所などの医療施設と組合わせたり、連携することによって地域の「介護力」はより高まります。そして事業の発展性、経営の安定化と向上をはかる上でも、在宅介護の新しい担い手である小規模多機能サービスに大きな期待が寄せられ、関心を集めています。
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コミュ参加後に管理人の依頼が来まして、その後いつの間にか管理人になってしまったディープインパクトです。
コミュ開設の目的は今となってはわかりませんが、今後はビジネスよりもスタッフの交流・情報交換に重きをいたコミュニティとしていければ…と思っています。
参加者数も増えてきましたが、意見や質問があればどしどしトピ立てしてもらって、皆様にとって有意義なコミュにしていいってもらえば…と思います。
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若輩者ではございますが、どうぞ宜しくお願い致します。
H22.7.31管理人ディープインパクト
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