小島烏水(こじまうすい)(1873-1948)
登山家、随筆家、浮世絵研究者、版画コレクター。
日本の近代登山において先駆的な役割を果たしたパイオニアであり、稀代の文化人。
本名「久太」。香川・高松に生まれ横浜に育ち、横浜正金銀行に行員として勤務(定年まで在籍)する傍ら、1896(明治29)年評論『一葉女史』の注目により文筆活動に入る。1899(明治32)年、勤務先の休暇を利用した浅間山から木曾への山旅が契機となり登山へ傾倒。志賀重昂の《日本風景論》に触発され,岡野金次郎らと乗鞍岳,槍ヶ岳に登ったほか、当時まだ手付かずだった南・北アルプスなど日本中部の山々を踏破。
イギリス人宣教師ウェストンのすすめをうけて, 1905 年 (明治38)年 10 月、武田久吉らとともに山岳会 (後の日本山岳会) を創立し、初代会長となる(1935 年名誉会員)。その機関誌《山岳》に多くの論文,紀行文を残している、
1915〜1927(大正4〜昭和2年) 年にはアメリカに滞在(ロスアンゼルス・サンフランシスコ支店長を歴任)、カスケード,シエラ・ネバダの山々に登った。
主著に『日本アルプス』4 巻 (1910‐15)、『山の風流使者 』(1949) 、『氷河と万年雪の山』(1932)など。