デセプション・ポイント −Deception Point−
日本語訳にすると
「偽りと欺きの極地」
世界の大ベストセラーで賛否両論の『ダ・ヴィンチ・コード』や映画化が決定された『天使と悪魔』の著者ダン・ブラウン(Dan Brown)の作品です。翻訳はもちろん越前 敏弥さん。
日本ではダ・ヴィンチ・コードを追って2005年に出版されましたが、実際の執筆はそれより以前の2001年になります。
キリスト教世界の話題を扱った著者には珍しく、大統領選挙やNASAといった現代的なテーマを題材とした1冊(上・下巻)です。
ロケットのような猛スピードで猛烈なペースで繰り広げられるスリルあるストーリー。もう読み始めたらとまりません。ぜひとも、お薦めしたい、そして、映画化してもらいたい作品です。
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あらすじ
アメリカ国家偵察局(NRO)職員のレイチェル・セクストンは、ある朝父親であるセジウィック・セクストンと朝食を共にする。父親のセジウィックは現在行なわれている大統領選挙の候補であり、近頃経費の増加が激しいNASAを批判し、教育優先を掲げる政策を提唱して日の出の勢いを得ている人物だった。そんな父親は彼女に自分の下で働けという。父を好かず、現在の仕事に誇りをもっている彼女はこれを断る。そんな立場が複雑な彼女にある日、父親の敵対候補でもある、現職のハーニー大統領からの極秘任務を言い渡される。NASAがとある重大発見をしたのでこれを確認してほしいと言うのだ。NRO長官の頭越しに大統領から直接依頼があるのは極めて異例のこと。彼女はこれを確かめるべく北極へ出発する。現地で海洋学者のマイケル・トーランドら科学者チームと調査を進めていくうち、彼女はとある謀略、何重もの駆け引きと陰謀に巻き込まれていくのです。
激戦の大統領戦でいったいなにがあったのか。
誰が大統領になるのか。
誰が嘘をついているのか。