竹中英太郎 (一九○六−八八年)
福岡市生まれ。十七歳で上京し、川端画塾に入門。二八(昭和三)年ごろから、雑誌「新青年」を中心に江戸川乱歩や横溝正史、夢野久作などの小説に斬新妖美な挿絵を描き、一世を風靡(ふうび)した。三五年、突然筆を折って満州へ渡ったが、四年後に帰国。四二年、甲府に疎開した。本格的に創作を再開したのは六七年。ルポライターだった労氏の依頼で、労氏の著書の表紙画やポスターなどに幻想的な作品を描いていた。
竹中英太郎記念館より
画像は夢野久作ドグラマグラのイメエジです。
竹中英太郎に初めて出会ったのは東京創元社刊の江戸川乱歩「盲獣」でした。
表紙をめくると、美しくも淫靡な世界が綴じ込みの紙の上で何枚も紹介されていて、すっかり虜になってしまいました。
探偵・怪奇小説の挿絵画家であり、その妖しくも美しい世界に心を惹かれてしまう方。乱歩本は英太郎の挿絵付きじゃないと損した気分になってしまう方はぜひ唇をぬめぬめと濡らしながら、さするようにご参加ください。入ってくれたら美味しい鎌倉ハムあげますからねお嬢さん。
あわれ飛んで火に入るレビューガール、カフェのマダムか有閑未亡人……
困ったときには