Luisa Lambri/ルイザ・ランブリ
ルイザ・ランブリは、1969年イタリア・コモ生まれ。大学で文学を修めた後、世界各地の名建築の写真を撮り始める。
ジュゼッペ・テラーニをはじめ、ル・コルビジェ、ルイス・バラガン、ミース・ファン・デル・ローエ、アルヴァ・アアルト、ルイス・カーン、オスカー・ニーマイヤー、SANAAなどによる近・現代建築の名作とされる作品を、独自の視点で撮影した写真作品で知られている。
「建築を扱っているが、それはマージナルなやり方に過ぎない」と彼女自身も語るように、ランブリの写真はいわゆるモニュメンタルな「建築写真」とは全く異なるもの。窓や廊下、ブラインドなど、どの建物なのか一見しては判別できないような一部が切り取られ、抽象的でさえある。その場に流れる時間の経過をそのまま写し取るかのように、内部に差し込む光の微妙な変化が繊細にとらえられ、豊かな表情をつくりだしている。ランブリの写真は、特定の「場所」への客観的な記録と、抽象化され意味を喪失した「空間」への私的な記憶と経験の表出、という相反する要素の境界線上に位置するものといえるだろう。
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