「人がいらっしゃるのですか?」
「はい、なんのご用でしょう」
ウウー
「静かに」
「ワッパのオートコンパスが壊れてしまって、方向がわかりません。ウーイッグはどちらでしょう」
「ああ、ここからもう少し南ですけど…。うちにコンパスのスペアがありますから、差し上げます」
「教えて下さるだけでいいんです。お金は…ありませんから」
「目もご不自由なようですし.いいんですよ。すぐ持ってきます」
「コンンッニチワァ」
「こんにちは。お名前、なんて言うんですか?」
「カユユゥ」
「カルル? …いい名前だ」
「カユユゥモゥン!」
「……雪…?」
「メモリーは、いつも使っているものですから。間違いなくウーイッグへ行けますよ」
「…! どうなさいました?」
「い .いえね……冬が来ると、わけもなく悲しくなりません?」
「そう、ですね」
「…ありがとう、お嬢さん」
「シャクティ、誰だったの?」
「道に迷った旅人よ」
「僕、マルチナさんとエリシャさんを送ってきます」
「気をつけてね」
「今度、良い卵を持ってきます」
「頼むわ」
「ん?シャクティ、手が氷のようだよ」
「川で洗い物していたから」
< 挿入歌 『いくつもの愛をかさねて』 >
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