蚊を学問する…ということで「蚊学」です.
特に「蚊」と「蚊媒介性感染症」について情報交換をする場にしていきたいと思ってます.蚊が好きな人も,嫌いな人も,とりあえず集合しちゃって下さい☆
【蚊についての基本的情報】
蚊とは双翅目の中でもカ科およびカ亜科に属する昆虫の総称です.
世界で約3209種(1991年のデータ)が生息しています.日本では15属35亜属111種が確認されており,単純に刺咬の害により人を悩ますだけではなく,マラリア・フィラリア・デング熱などの危険な伝染病(感染症)を媒介する種が多く存在します.
蚊といえば「血を吸う」というイメージはありますが,蚊はただ生きるだけなら吸血を必要とせず,砂糖水だけでも生き続けることができます(普段は花の蜜や果実の汁,樹液などを吸って生活).吸血は雌のみが卵の栄養源を得るために行います.
また,蚊の中には非吸血性の種や,主に変温動物吸血性で人とは関わりのない種もいます.
吸血活動も夜間活動性と昼間活動性の2つに大きく分けられます.
イエカ属・ヌマカ属・ハマダラカ属は主に夜間吸血性であり,ヤブカ属は主に昼間吸血性です.
産卵様式も属によって大きく異なり,イエカ属は卵塊(卵舟と呼ばれる)として水面に産卵し,ヤブカ属は水際や湿った落葉,コケなどにばらばらに産卵します.
また,ハマダラカ属の卵は浮き袋が付いており,水面に浮かんでいます.
夏季には,卵は2日ほどで孵化しボウフラ(幼虫)となり,10日もすると成虫になります.
ボウフラは尾端に呼吸管を持っているため,ユスリカ幼虫と区別できます.
成虫の寿命は普通1ヶ月程度ですが,成虫越冬をする種は数ヶ月生きます.イエカ属は成虫越冬,ヤブカ属は卵や幼虫で越冬します.
【お気に入りのサイト】
■ http://
■ http://
■ http://
■ http://