まもなく戦争終結60周年を迎えます。各種媒体の取り上げも盛んに行われていますが、実際に戦争を体験した世代を親に持つ私たちは、どれだけ「沖縄戦」の実像を身近に感じているのでしょうか?
私たちの祖父母、また両親、親戚などは戦争を実際に体験してきました。肉親も失っています。しかし私自身、戦中戦後を生き延びてきた祖母からは、思い出話の合間にたまに聞くくらいで、正面から向き合うことは終にありませんでした。今となっては亡くなった祖母の話を詳しく聞くことはもうできません。気がつくと親の年齢も70才前後。彼らが元気なうちに聞いておくべきだと思いました。自分の目、耳で聞けるというのは幸せなことです。
今、改めて残すべきことは純粋な「沖縄戦」体験の事実。
これをきっかけに自分の身の回りの沖縄戦体験談などを残せないものかと考えています。悲惨な状況だけを取り上げようと考えてはいません。戦火に巻き込まれなかった地域などの話もあるでしょう。とにかく事実の積み重ねが必要と考えます。
現在に至る経緯や取り巻く環境を考えるきっかけにもなればいいと思います。
身内に体験者がいる方は、できる限り、戦争に対する彼、彼女らの思いを聞き出して脚色無く伝えて貰いたいと思います。実現には時間がかかりそうですが、より1次的な資料としての価値を高めるために、インタビュー録音による音声ライブラリもできればと思っています。
私自身、すぐにトピックとしてあげられない状況にあるのですが、ご賛同いただければ うれしいです。