【バナナガムのガイドライン】
2006年06月13日 02:45
服がね、バナナ臭いんですよ。
ああ、いきなりすいません。話を整理します。
3週間くらい前に学校の生協に飲み物を買いに入ったんですよ。どうでもいい上に古い話でダメダメなんですがね。そのときに、買うのが濃い味緑茶だけじゃなんとなく淋しいので、レジ横の棚にあるガムを、並びながら選んでいたわけです。
なんとなく甘いのが食べたかったので、フルーツ系のところを見てたんですがね、よく目にするブルーベリーやスウィーティ味に紛れて、あまり見かけない『バナナガム』っていうのがあったんです。
それも値段が、一般的ガムの底辺105円よりも安い、84円。度を越えた安さってのは怪しさしか生み出しません。受験時代にとにかくのどが渇いたときによく1リットルパックで100円の『もも水』とかそんなんを買ってましたが、あれとか果汁1%ですからね。例え可能性が1%しかなくても、俺はそれに賭ける!とか言ってる場合じゃないくらいコストダウンに命をかけてるわけです。
しかしまあそんなこと言いながらも、セルの完全体見たさにアホなことしちゃう超ベジータのような精神を持った僕は、そのガムに心惹かれてしまったわけです。まあ好奇心ですよ。その好奇心のために後々カカロットは死ぬことになったわけですよ。
そんなわけでガムに文字通り手を伸ばしたところ、パッケージに入ってる時点でガムが異臭を放っているんですよ。一帯が異様にバナナ臭い。
ほら、家でバナナ食うじゃないですか。んで皮を後で捨てようとひとまずテーブルの上に置いておくとするじゃないですか。そのまま数時間ゲームやっちゃって、あっそろそろテーブル片付けるかって思い立って、バナナの皮を掴むじゃないですか。そのときの匂いですよ。食べる前のバナナの匂いが暗黒面に落ちてしまったかのようなあの強烈な香り、まあ早い話ちょっとした腐敗臭っぽいアレですが、その匂いがしたのです。
くっせえ。でもなんとなく購入しました。
でせっかく買ったので生協から出るや否や1枚食してみたわけです。
まあ味のほうは想像通り、親切にもガム自身が身体に悪いことを教えてくれているようなある意味やさしい味でしたが、とにかく食べてるときも香りがね。すごい。南国だよ。南国に放置したバナナの皮だよ。
でそんなのがあと9本もあってとても食べきれないので、実験のときに友人たちに配って処分したわけです。
「これはひどい」
「こんなもの買うのはお前だけだ」
「バナナに恨みすら感じる」
と友人たちにも大好評のうちに南国の最終兵器は僕の前から姿を消したのでした。
とまあコレがその3週間前の話です。
で今日は普通に車運転してコンビニ行ったりして休日を過ごして帰宅したんですよ。
そこで、ふと上着のポケットに手を入れると、なんとあのフィリピンの嗅覚兵器が顔を出したのです。
彼らはなんと最先端バイオテクノロジーによって創られた生物兵器で、完全に滅ぼされたと思われた状況の中でもたくましく生き延びて再生し、また僕の前に姿を現したのですよ。しかも瞬間移動というおまけつきですよ(セル風)
いや、まあ僕の記憶違いで処分しきれていなかった分があって、それがたまたま今日着た、そのとき着ていたのであろう上着に入っていただけですけど。でそれがまた異臭を放ち、あのときの恐怖をよみがえらせるわけですよ。
ガムだから賞味期限は平気ですけど、微妙に熱を浴びたためか、以前よりもちょっと暗黒面に落ちたようなにおいがするわけですよ。要するにバナナが2回暗黒面に落ちたような匂いです。まあゼニガメがカメックスになったくらいの進化ですよ。こりゃたまらん。
でそんなもの入れといたから服の片方のポケットが微妙にバナナ臭くなってしまった、という本日の小話でした。
困ったときには