カナダで1973年に制作され、NHKが少年ドラマシリーズの枠で放映して、X世代の魂に強い影響を与えたテレビSF作品「宇宙船アーク号」(Starlost)を愛する者のコミュニティーです。
巨大なドーム構造の居住ユニットを多数連結し、亜光速で航行する恒星間移住船「アーク号」は、悲劇的事件によりブリッジが破壊され、コントロールを失って、宇宙を迷走し始めました。個々のドームをつなぐ連絡橋は封鎖され、人々は行き来が出来ない状態に。それから時が経過すること500年。
個々のドームの住人は、それぞれ独自の文化を発展させ、いまや自分のドームだけが「世界のすべて」となり、よもや隣りに別のドームがあることや、自分たちが宇宙船の中にいることなど、まったく知る由もありませんでした。
しかし、「古き良き中西部のキリスト教系コミュニティー」に生まれ育った三人が、ひょんなことから、ドーム間の閉ざされた連絡扉を開くカードキーを入手し、宇宙船の中央司令室を目指して、ドームからドームを渡る旅を始めます。三人の使命は、失われた船のコントロールを回復すること。なぜなら、アーク号がひた走るコースの行き着く先は、恒星の紅蓮の炎の真ん中だったからです。
「カードキーで開く扉の向こうに、どんな世界が待っているのか?」
毎回登場する、それぞれのドームの文化や政治や宗教は、「閉じた系」の中で社会的シミューレションをした場合、どんな多様な世界が誕生し得るかという、好奇心をそそるテーマです。
「もしかしたら、わたしの住むこの世界も、実はドームのひとつなのではないか?」
このテレビ番組を見た少年少女の何人かは、深刻にそう考えたことでしょう。それはまた、世界とは何か、世界の中にいる自分とは何か、という問いの出発点ともなりました。そうした少年少女たちは、世界を探求する旅へと自らも出発し、外の世界を知り、かくして、「ここはドームなのか、どうか」それぞれなりの答えを出したのです。
「なんぞ御用ですかな?」
旅に迷った時に助けの手をさしのべてくれる、コンピューター・ホログラムの人工人格である老博士。コンソールにアクセスしたとき最初に発する言葉が「なんぞ御用ですかな?」 旅の次のステップを開く貴重な助言を与えてくれるものの、三人がどうしても知りたい重要なことのいくつかは、まるではぐらかすようにして、教えてくれません。助けてくれているようで、助けにならない。助けにならないようで、助けてくれる。しかし、肝心な所では、手を後ろにして、ぴしゃりと戸を閉じてしまう、まるで、竹林の導師のようです。
スターロスト・ファンサイト
http://
スターロスト(Wikipedia)
http://
オススメゲーム
メンバーの参加コミュニティ
人気コミュニティランキング
困ったときには