【DJ Patrick Forge/パトリック・フォージ】
ジャイルス・ピーターソンと共に、アシッド・ジャズなどロンドン・クラブ・カルチャーの成熟に大きく貢献してきたDJのひとり。1962年、英国サフォーク州生まれ。子供の頃からレコードを集め、楽器を弾き、合唱団で歌った。ロンドンのキングストン大学を卒業後、ダンス・ミュージックに傾倒し、DJとしてのキャリアをスタート。 '90年代に入るとジャイルス・ピーターソンと手を組み、新しいジャズ・ブームに火を付けたコンピレイション・シリーズ『REBIRTH OF COOL』(ISLAND / 輸入盤)の編集も担当。また、'92年にクリス・フランクと出会って“バトゥ”に参加すると、ブラジルのディーバ、ジョイスの公演をサポート。ふたりは「ダ・ラータの始まりはその頃だった」と語る。そこで、'95年にはジョイスとの共演のためリオに渡るなどして、ブラジル音楽とUKクラブ・シーンとを結び合わせてきた。それからしばらく、ふたりは個別の活動を続けるが、クリス・フランクが“スモーク・シティ”から手を引くことで、'98年にフル・アルバム『ソングス・フロム・ザ・ティン』(カッティング・エッジ)を完成。さらに'00年は欧州のジャズ・フェスティバルのほか、アメリカ、カナダ、日本でも公演し、絶賛を浴びた。以来、フェミ・クティやベベウ・ジルベルトのリミックスなど守備範囲を広げ、カフェ系のコンピレイション・シリーズのマスト・アイテムにもなってきた。ロンドンのラジオ「Jazz FM」で、パトリックがパーソナリティを務める番組『Cosmic Jam』は、業界屈指の人気を誇る。“ダ・ラータ”名義の最新作は、アフロ・ブラジリアン・テイストを大胆に描き出した『シリアス』(Quality! Records / MCJP)。ブルーノート東京に出演するのは、'00年12月以来待望3年ぶり2度目。
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