いよいよ、待ちに待った世紀の一戦が行われる東京ドーム。最近プロレス界に訪れていた、不景気の波は跡形もないくらい盛況である。チケットは、もちろん前売り完売、わずかな当日券を目当てに徹夜組も何組もでる大盛況だ。それもそのはず、プロレスファンが待ちに望んだ
蝶野正洋対ストーンコールド・スティーブ・オースチンが、東京は水道橋東京ドームで行われるからだ。この一戦のため、アメリカ本土から、いや世界中からも多くのプロレスファンが来日している。
場外では、そこらじゅうで日本人とアメリカ人でプロレス外交が行われている。こんな盛況は、ワールドカップ以来だろう。
2ヶ月前、いきなりVIP待遇でWWEレッスルマニアに現れた蝶野正弘、最初は、日本からの伝説のレスラーを歓迎する空気だった。しかし蝶野が、元NWOの一員だったことをみなは、忘れていた。
紹介者だった、ビンスマクマホンに、いきなりケンカキック。さらには、NWOの総帥のハルクホーガンも登場し、日本から一緒に来た天山も一緒になって、リングジャック。
次々と、WWEのスーパースターが、リングを守ろうとやってくるが、それを阻止するように、TNAに行ったはずのケビンナッシュ・スコットホールさらには、ビックショーもNWOに加わり、NWO一色の空気に会場は、罵声と歓声が入り乱れる。
さらに、そこで蝶野が、NWOをARISTRISTに改名することと、ホーガンからは、蝶野が新総帥になることが発表される。さらには、生贄ということで、WWEのスーパースターが続々リンチを受ける。
しかし、その中急に会場が暗くなり、天井からロープと共に、伝説の男スティングがやってくる。彼のバットで、ARISTRISTのメンバーは続々、ノックダウンしてしまう。蝶野を除いては・・・蝶野は、渾身のケンカキックでスティングをやつける。
が、ここで会場が大熱狂になる。あの音だ、”ガシャーン”あのテーマ曲だ!走ってリングに向かう、オースチンそう、ストーンコールド・スティーブ・オースチンの登場だ。
リング場で、睨み合う二人。
そこで、会場に日本語がこだました。「バカヤロー」そうアメリカでは、伝説中の伝説アントニオ猪木のアメリカ20年ぶりの登場だ。物語の人物の登場に、会場は、発狂した。
「やるのか!!えっやるのか!!」
「いまは、やらせねーよ!!」
「どうだ、東京に来てみろ、このハゲやろう!!」
と、猪木は英語でまくし立てた。
しかも、両サイドには、藤田と高坂が付いている。
リングサイドを見たら、新日本プロレスの選手もいつのかにか囲んでいる。そう、この行動には、新日本の全てを懸けていた。
が、なんとオースチンは、中指を立ててスタナーを猪木に見舞った。そして、ビンスまけじと、蘇生したスーパースターを、リングに送った。
リングは、混乱をきしてそのまま、レッスルマニアは、終了した。そのご、アメリカ世論をも巻き込み、この東京ドームに世界の目が注がれている・・・
そして、いよいよメインイベント
が始まる・・・
困ったときには