広瀬正氏は「時に憑かれた作家」という異名があり、時間もの、特にタイムマシンもののSFを憑かれたように書き続けた作家です。処女長編『マイナス・ゼロ』(1965,70) をはじめとして、実に全作品の約半分が時間に関するSF作品で占められています。そこに見られるのは、凄まじく緻密な論理性と濃密なディティール描写、そして淡いノスタルジアです。
タイム・パラドクスに代表されるSF的な架空論理を操ることを好んだ作家で、とりわけタイム・パラドクスものの極北的短編、ロバート・A・ハインラインの「時の門」(ハヤカワ文庫SFの同題短編集に収録)を極めて綿密に解析し、そこに残るわずかな矛盾を暴き出した唯一の評論作品「『時の門』を開く」は有名です。「ザ・タイムマシン」のようなタイム・パラドクスの講義録のような短編もあります。
○ 略年譜
http://
☆ 作品
現在、集英社文庫より復刊中!
http://
マイナス・ゼロ
エロス
鏡の国のアリス
T型フォード殺人事件
ツィス
タイムマシンのつくり方
□ [広瀬正]作品群 宇宙塵等のもあります。
http://
+ Wikipedia
http://
困ったときには