ピンク映画出身の滝田洋二郎監督がアカデミー外国語賞を獲得したり、若松孝二監督の追悼上映でピンク映画が選ばれたり、一般映画館で日活ロマンポルノやピンク映画の特集上映が組まれたりと、近年、日本の成人映画の再評価が進んでいるにもかかわらず、肝心の「作品との出会いの場」であるはずの成人映画館は「映画を観るべき環境が整っていない」と言っても過言ではありません。
一般映画館での特集上映で成人映画に興味を持たれた方が、成人映画館でも同様の鑑賞を出来ると思ったら、それは幻想に過ぎません。
そんな状況下に於ける「成人映画専門館」としての新橋ロマンは、映画館としての役割を果たしている、映画ファンの為の成人映画館「最後の砦」と言っても差し支えないでしょう。
一般映画館とはひと味違う成人映画館「新橋ロマン劇場」で、成人映画を再評価してみましょう。