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電力会社を選べるようにしよう

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詳細 2022年3月27日 16:38更新

コミュニティがなかったので勝手に作成。
http://www.shomei.tv/project-1739.html
オリジナルのHPではTwitter用の拡散設定などあります。
興味のある方は広めてください。
ここの解説文を長いですが転載します。

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携帯電話会社を選べるように、ガス会社を選べるように、ぼく達は電気を作る会社も選びたい。たくさんの電力会社がある未来。そこには原発で電気を作る会社、化石燃料で電気を作る会社、再生可能エネルギーで電気を作る会社がある未来。高いところも、安いところもあるかもしれない。安定しているところも、安定してないところもあるかもしれない。その選択肢があって、ぼくらは始めて自分の意思を表現できるようになるんじゃないだろうか。
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自分が使う電力会社を選べるようになった20年後。。。

2005年までに日本でも電力の自由化はたくさん電力を使う人に「売ってもいいよ」ってとこまで解禁になったけど、2011年現在で、50kw以上使う人には売ってよいよってとこで止まってる。
でも、2012年にイロンナ議論を経て、一般家庭にも電力を売ることが全て解禁になった。「電力の自由化」の時代が始まったんだ。

そして2031年。

ぼくの家は太陽光と風力で発電をしてる。一時、騒音なんかが問題になったけど、さすが日本の技術力。今は風車が回っていても全然音がしない。太陽光と風力で家の電気の7割はまかなえてる。

足りない分は、近くの小川沿いにある「金子電気」さんと、裏山の山頂にある「佐藤風力発電」さんから買っている。金子さんは小川に水車を幾つか付けて、それで近隣の人に電気を売ってる。
最初は「水力発電なんて、ダムでも作る気か!」って思ったけど、出来てみると趣のある水車だった。それがいくつか景観を損ねない感じで川沿いに並んでる。
この辺の川にはそんな個人の電気商店さんが幾つもあるんだ。

この小川で発電される電気は「せせらぎ」っていう銘柄なんだって。
だから、犬の散歩をしている時に金子さんに「電気をいつもありがとう」って言うと「せせらぎです」って訂正される。キャッチコピーは「水のように流れる電気」だって。意味わかんないけど。。。ま、雰囲気だよね。ちなみに佐藤風力発電さんの電気は「つばさ」っていう銘柄だ。

他にも市役所が発電所を持っていて、病院とかの大事な施設には民間の販売店と二重で電気を送れるようになってる。市役所の電気は水道や下水に流れる水を使った水力発電や、ゴミ処理場で作られているんだって。

金子さんとかが、たまに「水車の掃除しなきゃ」って急に電気を止めちゃうから、そういうのが必要になるんだな。そんな時は、早く電気使いたいからご近所みんなで水車の掃除を手伝うようにしてる。

そうそう、この辺の電気設備の面倒をみている佐々木さんっていうおじいさんがいる。いつもは寡黙な人だけど、とっても腕がいいんだ。このおじいさんは元東電の社員さん。
自由化になって、たくさんの電力会社が立ちあがる時、実はそんな会社さん達を支えたのが東電とかからスピンアウトしたこうした社員さんだ。やっぱり電気を守ってきた会社の人は技術力が違うって金子さんが言ってた。

2012年に電気の自由化を政府が決めた後、とんでもなく混乱するとみんなが思ってた。
詐欺まがいの電力会社が現れたり、人の少ないところに電気が供給されなくなるとか、電気料金がとんでもなく高くなるとか、逆に安くなるけど品質が落ちて事故が起きるとかって。

でも、政府が今回はケッコウいい対応したと思うんだ。

まず、「電力の売買法」みたいなの作って、安全・品質基準を明確にした。そして、不当な価格競争の防止や、全ての人が電気を享受できる枠組みも作った。「電力安全委員会」って組織を作って、たくさんある電力会社の品質にも目を光らせてくれている。

なにより大きかったのは、送電線の問題を政府が解消したことかな。

今じゃそんなことないけど、最初は東電さんとかが持ってた送電線を後発で参入した会社が借りる時の金額が問題になったんだ。東電さんは自分の施設を貸すんだからってそれなりの値段を請求したらしいけど、そのせいで後発の会社さんの電気代が上がっちゃって、これじゃ商売にならないって。
その時、政府が東電にその分ズイブン支援して、料金を下げさせたんだ。賛否両論あったけど、結局それで金子電気さんから電気が買えるようになったってわけだ。

そうそう、送電線と言えば、今では東電さんやらが持っていた送電線の使用率は30%もないんだ。大きかったのは通信事業者が送電事業に乗り出してきたこと。確かにぼくらの家まで来ている線って電気と通信だものね。

それと、昔はえっらい金をかけて大きな発電所を作って、そこからえっらいお金をかけて送電線を引いてきてたんでしょ?だから災害時に発電所が落ちちゃうと一斉に停電しちゃったりとかして大変な騒ぎだったけど、今では小さな発電所がたっくさんあって、それがお互いに蜘蛛の巣のように、つながってるから一つ落ちても、他がすぐにカバーしてくれるんだって。
この前の大地震の時も、送電線がどっかつながれば電気が使えるようになるから復旧がとっても早かった。インターネットと同じ考え方なんだなぁ。。。多分。。。
日本の大学や企業の技術力とその進化のスピードには脱帽だよ!

それと、もう一つ。再生可能エネルギーってやつも、この20年でズイブン発電効率が上がったし、普及に比例して販売価格も下がった。けど、これだけ普及したのはやっぱり政府や地方自治体の援助があったから。数年で設備投資の元が取れるくらいの補助金が出て、低金利のローンを組めたって言うのが大きいよ。
新しく電力会社を始めた人達にも、低金利の融資や、イロンナ補助があったらしい。

あ、そうそう、原発はね。まだ動いているよ。
でも、新しい原発は作られなくなった。理由は簡単。
都会の人達が地元の電力会社さんから電気を買ったり、自分達で発電するようになったから。福島や新潟の人にリスクを背負ってもらってまで電気を買う必要がなくなったからさ。東電さんとかも含めた当時の電力会社も最終的に原発を手放したんだ。だって、持ってると電気売れないからね。
今は、政府が原発を国有化して持っていて、大きな工場とかが原発のそばに建ってる。

「電気は使いたい、でも危険なのはイヤだ」
ってみんなが思ってたんだよね。
だから、自由化をみんなも国も選んだんだと思うよ。自由化になった途端にぼくらは地元の会社さんから電気を買ったり、自分で作ることに努力してきたもの。結局当たり前のことなんだよ。安全な電気を使いたいっていうのは。

古い原発もどんどん閉鎖されていってる。都心部の電力自給率が上がっているから。
電気も地産地消の時代に入ったんだね。

でも、ぼく達は電気の使用量に応じて、「原発税」っていうのを払っているんだ。
その税金はあの事故で被災された方々の土地や財産の保障、そして被爆した方々の生涯の健康診断と治療費、そして、何万年かかるかわからないけど保管し、監視し続けなきゃいけない放射性廃棄物のために使われている。もちろん東電さんが一番払ったし、それでも賛成・反対イロイロあったけどね。。。

今、ぼくには子どもがいる。
その子に、ちょっと申し訳ない気持ちもあるけれど、それでも
「イロイロ大変なことはあるけど、君たちの未来は自分達の手で素晴らしいものに出来る!」
って言うことが出来るよ。

おわり。。。

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2011年4月10日

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