アカシジア(akathisia)は、錐体外路症状(EPSという)による静座不能症状の事を言う。ドパミンD2受容体拮抗作用を持っている抗精神病薬による副作用として出現することがある。また、高力価な作用を持つ薬物になる程この症状が出現しやすくなる。症状はレストレスレッグス症候群と同じ症状である。
主な症状は、座ったままでいられない、じっとしていられない、下肢のむずむず感の自覚症状であり、下肢の絶え間ない動き、足踏み、姿勢の頻繁な変更、目的のはっきりしない徘徊(タシキネジア)などが特徴である。また心拍数の増加、息切れ、不安、いらいら感、不穏感等も見られる。症状は薬物等の投与直後から発症する。
アカシジアにおける治療
世界的にベータブロッカーを使ったり、H1受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬)のジフェンヒドラミンを使用したりする。又、他に抗てんかん薬であるクロナゼパム、マイナートランキライザーのロラゼパムを使う場合も有る。抗コリン薬も使用される場合もあるが、この種類の薬や、前記した抗てんかん薬の場合も記憶障害、健忘症などの記憶に関する副作用が出るため注意が必要である。世界的には副作用の少ない抗ヒスタミン薬かベータブロッカーを使用する。又、ビタミンB6がアカシジアに対して有効であったとの研究発表も存在しているが、有効性については疑問視されている。
他の方法としては、服用中のアカシジアの原因薬の減量、もしくは薬の切り替え(副作用の出にくい種類の薬に変える)等がある。
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