将来的に大きく発展すると期待される技術、クライオニクスについての総合コミュニティです!!クライオニクスについて情報交換をしたり、わからないことを質問したりできる、そんな場所を目指しています。
だれでも参加できる自由参加型のコミュニティですので、お気軽にどうぞ!!
■■クライオニクス・最新ニュース■■
新刊の情報です!!
このコミュニティでも注目していました “クライオニクス論” に新刊がでました!
まんがでわかるクライオニクス論
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■■祝!!コミュニティ参加者、100人突破!!■■
ついに、本コミュニティの参加者が100人を突破しました!!
これからも、盛り上げていきましょう!
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■■クライオニクスとは??■■
◆クライオニクスを一言で説明すると??
未来で治療を受けるために、人体を低温保存する技術がクライオニクスです!!
クライオニクスの技術的な達成目標は、長期にわたり変質が起こらない状態にして人体を保存し、治療が可能になる未来まで、蘇生可能な状態を保ち続けることです。
◆クライオニクスの考え方は、こんな感じです!!
“ 病気が治療できる未来まで、または、寿命の概念すら無くなる遠い未来まで、冬眠していよう!! ”
◆クライオニクスは完成した技術ではなく、発展途中の技術です!!
現時点でのクライオニクスは、全くもって完成していない技術であり、人体を細胞レベルで生きている状態で保存できる技術では “ ありません ”。 ( ← ここ重要です!)
学術的な分野での最先端の技術をもってしても、細胞を生きたままで凍結して長期保存できるのは、サイズの非常に小さいもの(細胞単体 〜 薄いシート状の組織)に限られています。つまり細胞工学的には、現在のクライオニクス技術は人体や大型器官である人間の脳を保存する技術としては意味のないものであり、有効といえる方法は今のところ存在しません。
(アルコー延命財団が使用するような保存方法では、マインドアップロードによる情報蘇生についても無理であると、その可能性が否定されています。これについては、もっと下の方で説明してあります)。
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■■ 管理人からの重要な連絡事項 ■■
最近では、日本国内で “ ドライアイスで凍らせるだけ ” の方法を試みている疑似科学系のグループがありますが、このドライアイスで凍結する方法には科学的な根拠が全くなく、蘇生の可能性が限りなくゼロに近いといっても過言ではありません。
生体の凍結保存についての専門的知識のある人なら、その天文学的に低い蘇生の可能性を理解できると思います。もしも、その可能性の低さが、どの程度なのか想像できないのであれば、このコミュニティ内で質問してみるのも良いと思います。
本コミュニティでは、この “ ドライアイスで凍らせるだけ ” のクライオニクスの動向について注意深く観察していく予定です。科学において可能性がゼロであることを証明するのは非常に困難でありますが、それに便乗した疑似科学的な商売は、合理性に欠け非常に厄介なものであると考えています。こういった方法は、末期がんの患者さんに対して効果が不明瞭な健康食品を高額で売りつける方法と同様であって、警戒する必要があるでしょう。
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■■以下、クライオニクスについての詳細な解説です■■
◆クライオニクスの目標と現状
クライオニクスの最終的な目標は、現在の医学では生命の維持が不可能な患者を、科学技術が発達し蘇生が可能になる未来にまで凍結保存し、更には蘇生させることである。しかし、現段階のクライオニクスは蘇生についてのエビデンスが乏しく、埋葬方法の一種としてしか法律的に認められていない。そのため、既に死亡している患者のみが凍結保存の対象となっている。
◆クライオニクスにおける2種類の蘇生方法
クライオニクスで想定されている蘇生方法は2種類あり、生体蘇生と情報蘇生である。生体蘇生は文字通り生身の体で蘇生する方法で、情報蘇生はマインドアップロード(精神転送)により脳の全ての情報を機械に転送し蘇生する方法である。マインドアップロードについては、技術的な問題だけでなく、機械に転送された精神はレプリカでしかないという根本的な問題があり、そこには本人の意識が存在しないとする見方もある。実際に、情報蘇生は技術的問題の解決の困難さ以前に、原理的に不可能である可能性もあり、数々の不確定な仮説の上でしか成り立たない方法であるのも事実である。
◆クライオニクスの問題点
現状としては様々な技術的問題が存在し、最も代表的な問題としては、人体を低温で保存する際の氷晶による細胞の破壊がある。この氷晶の問題により、有効性のあるクライオニクスは実現不可能であると捉える科学者も多く、意見が分かれるところである。
氷晶による細胞の破壊を防止するために、細胞の凍結保存液(学術研究や畜産分野などで使用される)に類似した特殊な溶液(アルコー延命財団のM22など)を用いる方法があるが、これらM22などの溶液は非常に毒性が強く、人体を保存するための溶液として体内に投与できるレベルには全くもって達していない。つまり、現在は有効といえる人体の凍結保存方法は存在しないと考えるのが合理的である。( ← ここ凄く重要です!)
現在の完成していない技術により実施されるクライオニクスは、未来における科学技術の飛躍的・特異的な向上が蘇生のための大前提であり、“ 極めて楽観的にならなければ可能性が見いだせない ” のが現状である。
そして近い将来には、そのような科学技術の向上をもってしても、M22などの凍結保存液を使用した方法は蘇生に必要な最低限の条件を “ 満たしていなかった ” と結論が出る可能性も十分にある。実際に、既に多くの研究者が、M22を使用したクライオニクスは蘇生の条件を満たしていないと酷評していて、それは日本国内においても同様である。
◆クライオニクスを実施している組織について (実施はしているが、蘇生が可能な技術を保有しているわけではない。)
現在、クライオニクスの処置を行っている主な組織が米国内に2つあり、アルコー延命財団(Alcor Life Extension Foundation)とクライオニクス研究所(Cryonics Institute)である。この2つの組織が行うクライオニクスは、前述したように非常に毒性が強い凍結保存液(M22など)を使用する方法であり、蘇生の可能性については数多くの科学的観点から疑義が生じている。
なお、アルコーに関しては元職員による告発本があり、邦訳され2010年に講談社より出版されている。
人体冷凍 不死販売財団の恐怖
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◆アルコー延命財団の毒性の強いM22を使用したクライオニクスには、全く可能性がないのか??
(この説明は長くなるので、参考になるサイトをいくつか紹介しておきます。)
(1)Ken Hayworth氏は、アルコー延命財団の方法では脳内の微細構造(ultrastructure)を保存できていないと、データに基づいて証言している。
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このサイトでのKen Hayworth氏の主張によると、アルコー延命財団の方法では最低限でも必要な保存状態を満たしていないことが、Brain Preservation Prizeという催しにより露呈しているそうです。Ken Hayworth氏は、実際の結果を見て証言しているので、この主張には説得力があります。そして、Ken Hayworth氏は、脳内の微細構造(ultrastructure)を保存できない方法を有料で提供しているアルコー延命財団はおかしいし、サービスを中止するべきだと批判しています。つまり、アルコー延命財団のM22のような毒性の強い凍結保存液を使用する方法では脳から記憶が消えてしまうのだから、それが判明した上で商売を続けるのは止めてくれと、Ken Hayworth氏は考えているようです。
まあ、これはKen Hayworth氏の言っていることが正しいと、管理人も全く同じ考えです。
(2)現在のクライオニクス(アルコー延命財団の方法も含めて)に関しては、有効性がないとして法律的に規制しようとする動きがあり、カナダの一部やフランスでは、既に禁止されている。
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(3)日本国内でも、アルコー延命財団のクライオニクスに否定的な研究者が殆どである。
(臓器の凍結保存ができていない今の技術では、結果は見えているなど。)
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(4)マインドアップロードによる情報蘇生を目標としたクライオニクスで前提となっていた仮説(シンギュラリティに関する仮説など)の多くが、時が経つにつれて予想から外れ、これによりアルコー延命財団の従来の考え方は破綻しつつある。
この問題については、下記のサイトが非常に秀逸で参考になります。
シンギュラリティ教徒への論駁(ろんばく)の書
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このサイトは必読です!
特に、これらの記事が興味深いです。
そろそろクライオニクス(人体冷凍保存)について一言言っておくか
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脳の複雑さ:カーツワイル対PZマイヤーズ論争
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コネクトーム:脳の中をのぞきこむ?
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カーツワイル氏の不老不死に関する何度も何度も外れた予言
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(管理人の個人的な感想ですが、マインドアップロードによる情報蘇生が完全に不可能と証明された科学技術であるとは思えません。しかし、(1)のKen Hayworth氏の証言(http://
◆有効といえるクライオニクス技術は、いつ完成するのか??
10年後になるのか、20年後になるのか、もしくはもっと後になるのか、正確に予測することは誰にもできません。ただ一つ言えるのは、移植用の臓器の長期凍結保存が可能になるなど、新規な技術的革新がなければ無理だということです。移植臓器の保存法にしても、学術的な基礎研究で発見された何らかの効果が、前臨床の研究を経て、その後に臨床研究という正式な手順を踏むことによって医療における有効性を認められ社会に浸透していくと予想されます。クライオニクスの技術的進歩も、こういった医療における技術的進歩の延長線上にあるのが好ましいでしょう。まずは、臓器を長期凍結保存できる技術がなければ、クライオニクスに有効性があるとは言えません。そして、どの臓器よりも複雑で繊細な脳を保存する技術は、アルコー延命財団のM22のような非常に毒性の強い溶液を使用した方法とは、明らかに異なるものになると予想されます。現在のクライオニクスのプロバイダーは全く完成していない技術を使用していていること、新規な技術的革新がなければ問題は解決しないこと、これらを認めなければクライオニクスは技術として有効なものに成長しないと管理人は考えます。
◆クライオニクスについて、信頼できる情報源の紹介
管理人の独自基準によりますが、信頼できる情報源を紹介します。
(1)シンギュラリティ教徒への論駁(ろんばく)の書
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クライオニクスを推進するバックグラウンドとして関与してきた数々の想定的な要素、 例えば “マインドアップロード“ や “ムーアの法則“ などについて、科学的な視点で検証されているサイトです。サイト内の記事は、論理的で確かなものが多いです。クライオニクスがメインテーマのサイトではありませんが、クライオニクスの有効性について考える上で、非常に参考になります。
(2)Cryonics - Rational wiki (英文サイト)
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複数の編集者によりチェックされているので、信憑性についてはそれなりにあると思います。日本のwikiと比較して内容が充実しています。
(3)クライオニクスとは何だろう
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サイトの説明には、“ 日本におけるクライオニクスの実用的研究の推進、及びターミナルケアを含む本格的なクライオニクスの在り方について考える本格的な勉強会です ” とあります。研究者の方が書かれているサイトのようで、サイトに記載されている内容は学術的です。また、クライオニクス肯定派のサイトとしては珍しく、オカルト的な要素は一切見当たりません。このサイトは管理人が調査したクライオニクス肯定派のサイトの中で、情報源として信頼できる数少ないサイトの1つです。
(4)クライオニクス論
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クライオニクスについての専門的な書籍は数少なく、情報源として貴重な存在です。管理人が読んでみた感想としては、クライオニクスの要点が集約された内容の濃い本だと思います。
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■管理人からの注意事項■
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