□アフリカ野球友の会とは?
「アフリカ野球友の会」は、野球という身近なスポーツを通じてアフリカの国々との国際交流・社会貢献を進めることを目的として活動している特定非営利活動法人(NPO法人)です。
□キャッチボールで世界を平和に
これはアフリカ野球友の会のスローガンです。野球の基本は「キャッチボール」ですが、キャッチボールはただボールを投げ合うだけでなく、ボールを投げる・受けるという動作を通じて自然と相手とのコミュニケーションを図ることができます。国際交流の基本はコミュニケーションを通じて相互理解をまず図ることにあります。アフリカといった遠い国々の人々とも身近な野球を通じて、キャッチボールを通じて相互理解を深めることができるのです。野球には限りない可能性があるのです。
□なぜ、アフリカ?
これまで欧米を中心とした先進国は、アフリカの貧困削減のために、莫大な援助を行ってきました。しかし、社会・経済の自立・発展が進んでいない国・地域が圧倒的に多いのが現状です。マラリアやHIV/エイズなどの感染症に苦しむ人々、学校に行けずに働く子どもたち、高い失業率など、貧困の悪循環が続いているのです。
□アフリカを元気にしたい
これまでのアフリカを救う方策とはまったく違うアプローチで、アフリカの人々をより人間らしい生活に導くことができないか。それは、人間生活に必要不可欠な「生きがい」や「喜び」をもってもらうこと。たとえば音楽や芸術、そしてスポーツ。これらは先進国でも開発途上国でも、誰もが言葉の壁を越えて理解し合える世界共通の言語です。
□なぜ、野球?
1999年の9月に南アフリカ共和国のヨハネズブルグで行われたシドニーオリンピックのアフリカ予選で、準決勝に勝ち進んだガーナ・ナショナル野球チーム。その初代監督を務めたのが、当時、仕事でガーナに赴任していたアフリカ野球友の会代表・友成晋也です。貧困にあえぐ若者たちが、毎日歯を食いしばってグラウンドにやってくる。それは、野球が彼らの「生きがい」や「喜び」になっているからでした。野球の魅力、可能性を再発見した経験でした。
□平等にバッターボックスに立つ順番がまわってくる
バッターボックスは、チャレンジするチャンスが、公平に順番に回ってくる。味方のみんなが応援してくれる。これぞ野球独特の魅力。アフリカの子供たち、若者にとって、野球は、日常で得難い至福の瞬間を与えてくれます。何もかも忘れて白球を追う、かけがえのない時間。グランドだけが人間らしく生きる場になっているのです。
□当会の起源
オリンピック予選終了時、アフリカ野球連盟の会長から、友成が受け取った一通の手紙。そこには、「日本で『FRIEND OF AFRICAN BASEBALL』という名の団体を設立し、アフリカ野球とのかかわりを持ち続けてほしい」と書かれていました。アフリカに野球を、という声です。希望の見えない毎日に、一筋の光のように野球があった。みんなの笑顔が輝いていた。その光が消えないように日本から応援してほしい。そんな願いを受けて「アフリカ野球友の会」が設立されたのです。
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