- 詳細 2023年11月5日 02:28更新
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決して多いとはいえない姓・生島。それ故に、全国の生島さんはこの姓に愛着を持っているのではないでしょうか。
調べてみると、生島はなかなか由緒ある姓のようです。調べるほどに日本の古代史と深い関わりがある、ユニークな姓氏であることがわかってきました。
このコミュニティでは、全国の生島さんを中心に、生島という姓について調べ、由緒を語り合うものにしたいと思います。
現時点でわかっていることは、以下の通りです。
1. 香川県高松市に生島という姓が多い。「生島町」という町名もある。
2. 大阪に「生国魂神社」、尼崎と長野県上田市に「生島足島神社」が存在する。能登半島にもあるらしい。
3. 延喜式に「生島神、足島神」という記載があり、イザナギ・イザナミの子であり、日本の国土を生んだ神とされている。
4. 高松の他、神戸、兵庫県丹波、福岡県久留米市、宮城県気仙沼にも生島の姓がある。
5. 読み方は「いくしま」が多いが、「しょうしま」「いきしま」などもある。「生島足島神社」のある上田市には、生島と書いて「おじま」と読む姓のお宅がある（上田市在住あさちんさんの報告）。
6. 生島氏の故郷は壱岐島である。壱岐島は「生きた島」の意で、位置が定まらず動くことから、神が八本の柱で固定した、という伝説がある。
壱岐島は半島と本土の間に位置し、航海民の拠点であった。壱岐島の航海民たちは大和朝廷が宮崎から大和へと移動し、日本全土を勢力下に収めていくにあたって大きな役割を果たしたと思われる。彼らは出身地の名を取った「生島（いきしま）の神」を祭神としていた。
生島（壱岐島）の民たちは大和族と出雲族の戦いに大きな貢献をし、出雲族最後の拠点である長野県上田において、国造として同地の治安にあたり、その拠点を生島足島神社とし、出雲族服従の儀式を神事の形で行うこととした。
朝廷はその功績を称え、皇居内に生島の神を祭り、現在でも生島足島神社に祭祀料を下賜している。
全国の生島さん、この姓の由来について他にご存じのことがあればぜひお知らせ下さい。
